「社長がAmazonに追加発注をかけて、1~2日の遅れでお客さんの手元に届けました。致命的な問題にはならなかったようですが、当然40本以上のポケモンソフトは出てきません。お客さんは楽しみにしていたゲームの到着が遅れ、会社も大損失。許せませんね」
Aさんの会社の配達担当地域に住み、Amazonでポケモンを購入したものの発売日に届かなかったという30代女性は、不満をもらした。
「2人の息子へのプレゼントとして、ポケモンのソフトを買いました。サイトによって特典が違うので別々のサイトで買い、その日はずっと待っていました。でもAmazonで買った方だけ一向に届かなくて、問い合わせると『投函先を間違えていた。回収して届けます』と。結局2日後に届いたのですが謝罪もなく、しかも楽しみにしていた特典もついておらず、結局返品して楽天で買い直しました」
「ショップとしてもポケモンの在庫はいくら抱えていても売れますから」
配達業者の車内で盗まれ、購入者の手元に届かなかった40本以上ものポケモンソフト。それが見つかったのは、何の意外性もない場所だった。Aさんが苦笑いしながらこう語る。
「ポケモンのソフトだけ大量になくなっていることを不審に思った親会社が本人たちに問い詰めたところ、都内のリサイクルショップに転売したと自白したんです。案の定、そこには発売当日ではあり得ない量の在庫があり、無くなったものと本数も特典も同じポケモンソフトが売られていたそうです。そこで、Amazonにバレる前にと40本以上のすべてを社長が会社のお金で買い戻していました」
発売当日にそれほどのソフトを売りに来られて、ショップ側は怪訝に思わなかったかと尋ねると、店員はこう説明した。
「『業者にコネがあり、余ったから安くても買い取って』というお客さんが何度か来られましたが悪びれる感じもなく、疑う理由はありませんでした。ショップとしてもポケモンの在庫はいくら抱えていても売れますから、願ったり叶ったり。でも共犯ではありませんよ」