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――今回の『罠の戦争』は、『銭の戦争』(15年)、『嘘の戦争』(17年)に続く“復讐シリーズ”の3作目です。主人公の議員秘書・鷲津亨(わしづ・とおる)を演じる上での醍醐味や物語に期待されているポイントは?

草彅 過去2作でもご一緒した脚本家の後藤法子さんが書かれる台詞が、毎回、本当に素晴らしくて。あまり説明的な台詞が無いのに、それでいて物語が次々に展開していくというパターンの極みみたいなドラマで。僕自身、この先どんな展開が待っているのかと想像力を掻き立てられながら演じていて。

©榎本麻美/文藝春秋

 しかも、『銭の戦争』は元証券マンの金貸し、『嘘の戦争』は詐欺師と、過去2作の主人公は、ある意味、特殊能力の持ち主だった。でも、今回の鷲津亨は議員秘書。あまりエッジが効いていなくて、言わばこれまでで最も“普通っぽい”。そんな男が瀕死の重傷を負わされた息子の復讐に追いやられていくわけですが、そこでの混乱や迷いを交えながら演じていくのもすごく楽しい。

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 普通の人っぽいからこそ、もしかしたら、視聴者の皆さんが最も親近感を覚え易いキャラクターかもしれない。“復讐シリーズ”って、シリーズと呼んではいるものの、3作それぞれの物語が繋がっているわけでもない。でも、実は今回の鷲津亨が、シリーズ中で最も大きな復讐を成し遂げる男なんじゃないか?と勝手に妄想しています。

――それは楽しみです。今後、草彅さん個人としてトライされたいことはありますか?

草彅 やっぱりギターが好きなんで、ギター発表会をやりたいですね。上手く弾けるわけじゃないんだけど、何なら毎日でもいいくらい。(本記事の前編で)「仕事を一つに絞らない」なんて言っちゃったけど、一つだけ選ぶとしたらギター発表会かな(笑)。

 

ずっと欲しかったギター…先に買ったのはなんと

――ちなみに、現在、アコースティックギターは何本所有されていますか?

草彅 15本かな。