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――思想がデカいですね……!

白川 そうなんですよ(笑)。思想がデカすぎて、自分でも困っちゃうくらいで。先日もスターダムの興行でアメリカに行かせていただきましたが、うれしかったのは一瞬ですよ。うれしさ1、反省9。夢がデカすぎるぶん、反省の毎日です。

――「思想がデカい」のは昔からですか?

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白川 昔からですね。でも、その傾向がどんどん高まっているとは思います。今、「人生は一度きり」と「地球はひとつ」というのを本当に毎日意識しているんですよ。最後に死ぬのは、絶対決まっているじゃないですか。そこが決まっている以上、人生のほかの部分は悔いが残らないような選択をしたいと思っています。

 

――「人生は一度きり」ですか。

白川 私はグラドルになったのも20代中盤になってからだったし、プロレスラーになったのも30歳間近になってから。業界的にはどれも遅めなんですが、こうして今もやれているので、世の中の女性たちには年齢を理由に何かを諦めないでほしいなぁと感じています。心配しての言葉なんでしょうが、うちの親にも「女性には賞味期限がある」と言われました。でも20代の頃より、今の私のほうが輝いている自信があります。いつか引退しても、それからのビジョンもあるし、ますます人生楽しくなるだろうなと予感しています。

「私の人生って父親がラスボスなんですよね」

――引退後のビジョンとは?

白川 プロレスをやっていて、健康の大切さを本当に実感します。年を取ると誰しも膝が悪くなったりするじゃないですか。で、プロレスラーって関節を痛めやすいんですよ。元プロレスラーという立場を活かして、ジョイント系のサプリを開発できないかなと考えています。他にもエステとジムが一緒になった施設を経営するなど、フィットネス産業で何かやりたいんですよね。たぶん父親は、今でも自分の会社を私に継いでほしいんですよ。私も別にイヤなわけじゃないけど、それは今じゃない。一通り自分で結果を出してから、私の事業とくっつける形なら父親の会社を継いでもいいかな(笑)。

――白川さんの人生において、父親というのは大きな存在なんでしょうね。

白川 私の人生って父親がラスボスなんですよね。一番嫌いだけど、一番好きで尊敬する存在。「父親より良い男に出会ったことがない」っていうのが、私の結婚できない理由のひとつです(笑)。

――娘のリングデビューを父親はどのように受け止めているのでしょうか?

白川 芸能活動のときから大反対されています。特に芸能のときは、それ一本で食べていけなくて、バイトもしていたんですよね。一度は家を飛び出したのに、結局頭を下げて実家に戻ることになったりして、父親には「生活できないなら、それは『仕事』じゃない。ただの趣味だ」とチクチク言われてきました。でもプロレスラーになってから、少しずつ金銭的にも上向きになってきました。父親もだんだん認めてくれているのは感じます。まだ父は私の試合を観たことはないけど、いずれは招待したいですね。

「がんばった」と思わせるために、ゆくゆくは父親と同じレベルの車に乗るのが夢なんです(笑)。父親はランボルギーニに乗っているので、私はスーパーカーの似合うスターになって、いつかフェラーリに乗りたいですね!

 

撮影 杉山拓也