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「この仕事は頑張らなきゃっていう直前は吸い過ぎて…」加藤浩次の“若すぎた頃”と“2分50秒76”

「この仕事は頑張らなきゃっていう直前は吸い過ぎて…」加藤浩次の“若すぎた頃”と“2分50秒76”

2022/12/26
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――「知らぬ者同士」だからこその不思議な人間関係ですね。

加藤 そうですね。早くコロナ以前に戻ってくれればいいんですけどね。今は喫煙所を探すのにも苦労するご時世ですけど、たまにロケ先の楽屋で吸えるところがあったりするんです。けど、あれはあまりよくないですよね。構わずバンバン吸っちゃうから。

 やっぱり喫煙所で吸うぐらいが、僕としてはバランスがいいのかなって思うんです。ムダ吸いみたいなのが減って、常に美味しいタバコが吸えるし、その時間が愛しくなるというか。

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「時代の流れだしわかってはいるんだけど、どこか自分のなかで…」

――加藤さんは2019年に禁煙宣言をして、すぐに撤回していますが、“ガチ”で禁煙を考えたことってないんですか?

加藤 うーん、“ガチ”はないですね。一度『いいとも』をやっているときタモリさんに「オマエ、何でタバコばっかり吸ってんだ。やめろよ」と言われて、ノリで「やめます!」って答えちゃったことがあるんです。するとタモリさんが「じゃあタバコ吸っているところ見たヤツに10万円払えよな」と言うんで、そのあと技術さんに「吸わせてください!」って本当に10万円払ったことがあります(笑)。

 

――近年、タバコへの風当たりは厳しいものになっています。愛煙家の加藤さん自身はその空気をどう感じていますか?

加藤 しょうがないですよね。本当に気分を害している方もいるわけですし、仕方がないことだと思いますよ。そこはもう自己責任でやっていくしかないし、世の中の風潮に抗うつもりもないんです。タバコが吸えるお店に行っても、隣に知らないお客さんがいたら、僕は「吸っていいですか?」って訊きますからね。

 そういったなか『THE TOBACCO』のようなカッコいい喫煙所が増えているのは本当に面白いなって。僕がタバコを吸い始めたのは『太陽にほえろ!』のジーパン刑事の殉職シーンや『あぶない刑事』を見て、カッコいいなって思ったからなんですよ。ただもうタバコは世の中的にはカッコ悪いモノになっていて、それは時代の流れだしわかってはいるんだけど、どこか自分のなかで“カッコいい”って思いが変わらずあるんじゃないかって考えるんですよね。