12月6日、東京・丸の内に『THE TOBACCO 2:50.76』という喫煙所がオープンした。東京駅にもほど近い有楽町の高架下という立地にできたこの喫煙所。命名は、愛煙家である加藤浩次氏によるものだという。

 上京して30年以上。平成の時代を駆け抜け、90年代からのテレビ業界を支え続けた加藤氏に、その名前の由来、そしてその背景にある「自身を作り上げてきた時間」について聞いた――。

 

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――12月6日に東京・丸の内にオープンした喫煙所『THE TOBACCO 2:50.76』のネーミングを加藤さんが付けたとお聞きしました。

加藤浩次さん(以下、加藤) そうなんですよ。運営会社さんから依頼を受けて、名前を付けさせてもらいました。

 今、喫煙所がどんどんなくなっていくなか、お金をかけてカッコいい喫煙の場を作るということ、そしてお金になるかわからないことを始めるすごさに共感をしてやらせてもらったんです。何て言うか、世間から逆行しているところが素晴らしい(笑)。意外性があるし、誰もやらないことには面白いことが詰まっているなあと、改めて思いました。

 

――室内喫煙所と言うと通常は“圧迫感”のある空間も多いですが……。

加藤 店舗を見てもシックで清潔、音楽は流れているしオシャレですよね。こんな場所、なかなかないと思います。

 

タバコを吸ってるとき、あなたは何をしていますか?

――この謎の『2:50.76』というネーミング。どういった意味が込められているんですか?

加藤 どんな名前がいいかいろいろ考えたとき、「俺、タバコ吸っているときなにしているかな?」って思ったんですよ。考えごとをしたり、リラックスしたり、スイッチを入れ替えるときだったり、決断するときだったり……。この時間って日々生きていく上で、僕にとってはすごい大事な時間だなって思ったんです。