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効果はどこまで?「大河ドラマの主役は家康ですが…」

 最後に、NHKの大河ドラマ「どうする家康」が始まるが、来園者が増えるなどの効果を期待しているのか訊ねてみた。

 私が訪れたのは日曜日だったが、観光客の姿はまばらだった。西村館長も「以前は観光バスで多くの人が来てくれたが、コロナでめっきり減ってしまった。個人のお客さんは戻りつつあるけど、観光バスが少ないので以前のような賑わいは無いですね」と言う。

園内は一周20分。広い

 こうした状況もあって、大河ドラマに期待しているのではないかと思ったが、西村館長から返ってきたのは意外な答えだった。

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「期待はしていません」

 大河ドラマはエンタメとして楽しく見ようと思うが、それで来園者が増えることはないでしょう、とはっきり言い切った。

 また、園内のコンクリート像も年々劣化が進み、ボランティアによる修復作業も行われているものの、いつまでもつか分からない。西村館長も80歳となり、ご自身になぞらえながら「いつまでやれますかねぇ」と寂しそうにおっしゃったのが印象に残った。

園内のコンクリート像の維持はボランティア活動によって支えられている

 関ケ原ウォーランドは、合戦の迫力をコンクリート像で見事に再現した歴史テーマパークだ。事前に予約をすれば、西村館長の歴史講話を聞くこともできる。

「どうする家康」の影響があってもなくても、ぜひ足を運んでみてほしい。多くの人が訪れてくれ、「どうする関ケ原ウォーランド」とならないことを願っている。

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関ヶ原ウォーランド

岐阜県不破郡関ケ原町関ケ原1701-6
TEL:0584-43-1177
営業時間/10:00~16:00(冬季12~3月は15時まで)
料金/大人500円:子供300円

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