1ページ目から読む
2/6ページ目
「なぜか合戦と全く関係がない武田信玄がいた。よく見ると…」
広場の外れには、なぜか合戦と全く関係がない武田信玄がいた。よく見ると、「我こそは武田信玄の亡霊じゃ!! もう争いはやめい! ノーモア関ケ原合戦じゃ!」と書かれている。亡霊という設定に納得しそうになったが、やはり腑に落ちない。
広場を取り囲む小高い丘には、石田三成、小早川秀秋といった名だたる武将の陣地も再現されている。鉄砲隊や、討ち取った首を運ぶ武士たちの姿も見受けられる。
少し離れた場所に、ひときわ立派な陣地があった。多くの武将たちの奥に鎮座しているのが、徳川家康だ。派手な甲冑を身にまとったコンクリート像からは、家康らしさが感じられる。ここでは首実検場が再現されており、家康の前には敵将の首が置かれている。
1万坪に及ぶ広大な敷地は管理が大変なようで、一部、使っていないような場所もあった。
ただ植物が枯れているだけのエリアや、廃墟化したまま放置されている“にんにん城”というアトラクションもあり、「どうするんだこれ」という状態だ。