1ページ目から読む
3/6ページ目
「東海地区最強の珍スポット」だと思っていたら…
一方で、コンクリートの武将たちは少々不気味ではあるものの、スケール感は見事としか言いようがないし、躍動感も伝わってくる。まるでタイムスリップして合戦の最前線に立っているかのような感覚に陥ってくる。最初は面白半分で見ていたのに、合戦の世界観にすっかり引き込まれてしまった。
関ケ原ウォーランドは、東海地区最強の珍スポットとしても名高い。正直に告白すると、私も珍スポットとしか思っていなかった。コンクリート像の独特な雰囲気、合戦と全く関係がない武田信玄像、一部が廃墟化している広すぎる園内など、珍スポット要素は間違いなくある。
しかし、実際に訪れてみると、ただの珍スポットではないことがよく分かった。関ケ原の戦いを圧倒的なスケール感で再現し、間違いなく現代に伝えているように感じた。
また、園内には関ケ原合戦資料館が併設されており、史実もきちんと展示されている。資料館に入ると、壁一面に合戦に関する資料が展示されていた。年表や合戦に参加した武将たちの詳細、戦後の処置などが書かれている。そのほとんどが手書きであることにも驚かされる。
正面には、戦場全体を再現したジオラマが壁にかけられており、存在感を放つ。現在の岐阜市あたりから滋賀県の県境付近まで、東軍・西軍の各陣地が示され、どのように移動して戦ったのかが説明できるようになっている。かつては色々な箇所が点灯したり回転したりする仕組みがあったようだが、現在は動くようには見えない。