文春オンライン

「合コンで『スライムついてるね』とお腹を触られて…」2年半で40キロ減量した女性が明かす、理不尽すぎた“ダイエット前の扱い”――2022年BEST5

ダイエット系インフルエンサー・トレえみさんインタビュー #1

2023/01/14

お酒を飲むようになってからは、暴飲暴食状態に

 社会人になってお酒を飲むようになってからは、暴飲暴食状態。気付いたときには、ちょっとやそっとのダイエットではどうにもならないくらい太っていたんです。

――そのときに体重を測ったら88キロだった?

トレえみ そうです。さすがにショックでしたね。しかもあるとき、友人とふたりで写った写真を見たら、体の大きさが友達の2倍くらいあったんですよ。それでさらに愕然としました。

ADVERTISEMENT

 でも、このときにやっと現実に向き合えただけで。その前から、自分のなかでは「このままじゃまずい」とずっと感じていました。

トレえみさんがショックを受けた写真

豚足を食べている際に「共食いだ」と言われたことも

――何に「まずい」と感じていたのでしょうか。

トレえみ 体重が増えすぎたことで、体調面もメンタル面もボロボロだったんです。体が重くて動きたくないから外出はほとんどせず、体は常に不健康な状態でした。

 重い腰をあげてショッピングに行ってみても、「かわいいな」と思った服はだいたいサイズがないから楽しくない。そして、ショーウィンドウに映る自分の姿を見て落ち込んで、さらに外に出るのが憂鬱になる。そんな毎日を過ごしていました。

 体も心も自分の思い通りにならないことを理由に、楽しそうに過ごしている人を見て嫉妬したりもしていましたね。特に、体型に自信を持っている人に対しては、ネガティブな感情が渦巻いてしまって。スタイルのいい友人に「ぽっちゃりのほうが健康的に見えるよ」と言って、太らせようとしたこともあるくらいです。

 

 でも一方では、そんなことをしてしまう自分への嫌悪感にさいなまれて、余計にネガティブになっていって……。自己肯定感がどん底で、他人に依存してしまう性格になってしまったんですよね。だからずっと、心のなかで「この悪循環を断ち切らないとまずい」と思っていたんです。

――かつては他人に依存してしまう性格だったのですか?

トレえみ 太っていたときは、よく体型をネタにいじられていたんです。例えば、友だちとサラダを食べているだけで「ダイエットしているの?」とからかわれたり、豚足を食べていると「共食いだ」と言われたりしたこともあります。

関連記事