1ページ目から読む
2/4ページ目

東スポが興奮した「本人ツイート」

 たとえば8月18日に東スポWEBは『中森明菜に紅白出場待望論 歌への情熱衰えず…周囲にこぼした「復帰条件」』

 今年は明菜デビュー40周年であり、NHKが7月に放送した過去のコンサートが好評だったから、NHKは「水面下で明菜にオファーしたと言われているのです」という“芸能関係者”のコメントが。あとは体調面がカギという内容。

復帰会見時の中森明菜 ©文藝春秋

 すると記事の約2週間後、突如として明菜名義のツイッターアカウントと公式サイトが開設され、話題を集めた。明菜本人とみられる「ほんの少しですが、体調が良くなってきました」という文面に東スポも興奮。

ADVERTISEMENT

『「本物?」中森明菜 突然のツイートに大混乱! すでにNHKが紅白出場打診か』(2022年8月31日東スポWEB)

《明菜が紅白に出場したのは2014年が最後。8年ぶりに勇姿を拝めることになるのだろうか。》

「どんな形でも見たい」という期待

 日刊ゲンダイは9月14日付で『今度こそ出るのか 中森明菜お化け』

 お化けって! と思いつつ読むと「明菜復活は真夏の怪談ではないかもしれない」とゲンダイ師匠も実は興奮気味。

 夕刊フジは『誰が出る 紅白 周年アーティスト』(9月10日付)で、50周年を迎える矢沢永吉、郷ひろみ、松任谷由実、40周年の中森明菜、小泉今日子、安全地帯などの名前を挙げて「昨年の体たらく回避へ」と紅白に気合を入れている。特筆すべきはこの時点でフジもゲンダイも中森明菜の歴史を振り返る連載もやっていたこと。

©文藝春秋

『年末まで続くか明菜バブル』(夕刊フジ10月27日付)では、11月にBS-TBSで放送される明菜特番や12月に発売されるスペシャルベスト盤発売の話題を挙げ、『果たして紅白出場は…』という見出しも。

「最近の紅白は、中継という選択肢もありますし、VTRでメッセージを寄せるという方法だって考えられます」(音楽関係者)。もうどんな形でもいいから見たいという期待にあふれる。