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「第一子の父親は別人、第二子は自分の子、第三子の父もまた別で…」DNA親子鑑定でわかった“衝撃の現実” 10年前にできちゃった婚した夫が見せた“あまりにショックな表情”

「第一子の父親は別人、第二子は自分の子、第三子の父もまた別で…」DNA親子鑑定でわかった“衝撃の現実” 10年前にできちゃった婚した夫が見せた“あまりにショックな表情”

民間鑑定の最前線#3

genre : ニュース, 社会

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女性用の大人のおもちゃ「ウーマナイザー」も鑑定

「まず下着やティッシュ、使用済みコンドームなどを提出してもらいます。最近ではウーマナイザーという女性用の大人のおもちゃも鑑定しましたよ(笑)。男女のDNAが混ざってしまっているので、ある機械を使って男女それぞれの体液に分離させます。そして分離したDNAをそれぞれ、人物特定のために別のDNAと比較します。例えば奥さんからの依頼であれば、旦那さんの下着に付着した男女それぞれのDNAのうち、女性のものが奥さんでなければ、旦那さんが不倫をしている可能性が非常に高くなる。比較するために提出してもらうDNAは口内粘膜が一番しっかりと取れていいのですが、血液などでも調べることもあります」

DNAを分離抽出し、DNA型を推定する ©️法科学鑑定研究所

 男女それぞれから様々なケースの依頼があるが、山崎さんは「女性の方が、勘が鋭い」ことを実感するという。

「奥さんからの依頼の場合、不倫相手に目星がついていることも多いですね。その場合は、探偵などを使って、不倫相手の可能性のある女性が使用した割り箸などを入手してもらうんです。割り箸は身近に入手できる物の中で一番DNAが付着しやすい。旦那の下着に付着していたDNAとその女性の割り箸から採取したDNAが一致していれば、二人は不倫関係にあると言うことができる。裁判でも非常に有力な証拠となります」

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PCR法を用いてDNA鑑定に必要な領域を増幅する ©️法科学鑑定研究所

親子鑑定の結果、子供3人の父親が違う

 男女をめぐるDNA鑑定で、浮気と同様に依頼が多いのが親子鑑定だ。

「自分の本当の子供かどうか調べてほしいという依頼も多いです。10年前にできちゃった婚をしたある男性からの依頼がありました。一番上の子供が大きくなるに連れ、自分と全く似ていないことから、親子関係が心配になったようです。その人には10歳、8歳、6歳の子どもがいて、鑑定の結果、第一子の父親は別人であることが分かってしまいました。さらに、第二子は、自分の子でしたが、なんと第三子も自分の子ではなかったんです。男性がその後、どうされたのかは分かりませんが、非常に大きなショックを受けていました」

托卵を疑い親子鑑定を依頼するケースは多い ©️法科学鑑定研究所

 さらに悲惨な刑事事件の鑑定もあった。

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