目標が見つかるまでは、どうすべきかを考える
考えるだけではなく、会社をつくったら必然的にコストがかかってきて、毎年決算もする必要が出てくるので、会社をつくることで行動を起こすモチベーションが生まれるだろう、という意図もありました。無謀じゃないかと思われるかもしれませんが、私は何事も「やってみないとわからない」と思っているので、まずは行動してみたのです。
こう考えるようになったのも、やはり「ビジネスオーナー型」のお客様からのアドバイスの影響が大きいと感じています。
起業家の輩出で有名なアメリカのケロッグ経営大学院というビジネススクールを修了し、外資系コンサルティング会社に3年ほど勤務、その後起業して3社ほど会社を経営し、40歳でシンガポールに移住したお客様がいました。彼は「僕はアメリカの大学院で英語と箔をつけ、コンサル会社でブランドとビジネススキルと一定の資金と人脈を得た」と話していました。
そして、彼は私にこう言いました。
「モチベーションは無駄に使うと減少する。だからやる気があるからと言って無駄に動いてはいけない。目標が見つかるまでは、どうすべきかを考える。とりあえず資格の勉強を始める人がいるがそんなのは下策でTOEICやFPなどの能力検定は最悪。その勉強が大変であればあるほどモチベーションは消耗する。
わかりやすく言うと、時間とやる気の無駄遣い。東大に行くために全力を尽くした人は入学してからのモチベーションが出てこない。そんな人には東大は不要だ。軽く勉強して入学できるところに行けばよい」
ビジネスマンの最盛期は35歳から45歳くらいまで
またこんなアドバイスもしてくれました。
「僕は3年くらいでビジネスの基本を覚えて、すぐに起業した。しっかりと準備をしようと思うと、いつまで経っても起業できなくなってしまうからだ。それと、自分の年齢はよく考えるべきだ。無限に元気でいられるわけではない。ビジネスのプレイヤーで、第一線で頑張れるのは45歳くらいまで。50歳を超えると、野球のピッチャーで言えば、コーチ兼務で、敗戦処理やよくてもワンポイントリリーフのみになってくる。
ビジネスマンの最盛期は35歳から45歳くらいで、特に40歳頃は体力と経験のバランスで最高の時期だ。60歳で退職金をもらって起業する人がいるが、それは最悪だ。40歳頃に引退してからメジャーリーグを目指すために大金を使ってトレーニングするのと同じ」
こうした「ビジネスオーナー型」のシン富裕層の話は、同じビジネスオーナーとして、私にとって大変参考になるものが多く、いいものは取り入れるように心がけているのです。