テツ 太ってた! めっちゃ太ってた(笑)。
トモ 夜中にラーメンを食べるような不摂生な食生活や、車移動で歩かなくなって、確かに太ったんです。まさかの体型にダメ出しをされ、複雑な心境のまま本番に向かいました(笑)。でも、それからは本当にダイエットしましたよ。
師匠へのギャラは「500円の佃煮」
――コンビ結成10周年記念ライブ(2008年)では、ゲスト出演してくださったとのことですね。
トモ 師匠自ら、出てくださると。しかも「ギャラはいらない、500円の佃煮でいい」と仰られたので、お言葉通り控え室に佃煮を用意しました。しかし流石にそれだけというわけにもいかないので後日師匠に電話をして、何か食べたいものはないですか?と伺ったんです。
テツ お肉が食べたいとのことで、デパートにトモとマネージャーと3人で買いに行きました。ご自宅にお届けした後、師匠の家でお話したのも懐かしい思い出です。
――師匠から、テツandトモはこういうところがいいという具体的なお話をされたことはありましたか?
テツ 談志師匠の番組に呼んでいただいた時、番組側から自分たちのキャッチフレーズを作ってほしいと言われたんです。それで「コミカルソングの~」とか、「歌って踊って陽気な~」とか、いろいろ考えたんですけど、師匠からは「テツandトモはテツandトモ。それでいいんだよ」と言っていただきました。
「お前たちはお前たちでいいんだ」って、その一言がすごく嬉しかったですね。
――唯一無二だと。そんな師匠が詞を提供した楽曲「立川談志 作詞楽曲」の歌詞には、〈夢を持とう〉〈夢よみよう〉など、「夢」というワードが頻出します。師匠と夢について語り合ったことは?
トモ 実際は……現実のことばかりですね。一緒にネタを考えてくださったりして。夢については、あまり語ったことがないかもしれません。
テツ ブレイクが落ち着いた時は、「コンビを解散したくなったら来なさい。私が全力で阻止します」と言ってくださいました。本当に嬉しいお言葉でした。夢というよりは、未来についてお話をさせていただいた気がします。テツandトモがこれからどうしたらいいか考えようぜって、飲みに連れて行ってくれたりもしました。
トモ あと、歌については「ネタとは別の、笑いのない自分たちの歌を歌ったら?」とよく言ってくださっていましたね。
――テツandトモさんが歌を歌うことが、談志師匠の「夢」なのかもしれませんね。そのほかに、談志師匠から言われた言葉で、胸に留めているものはありますか?