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養老牛丼が小さめサイズで復活

 そうです、養老牛丼です!

 牛丼好きはもちろん、チェーン居酒屋好きにとっても、熱くならずにはいられない愛すべき一杯。

養老牛丼 429円

 それが養老牛丼。

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店内には養老牛丼関連の展示コーナーも。

 時は1977年、養老乃瀧はランチ需要を狙ってなんと一杯200円(!)という安さで牛丼の販売を開始したのです。

 大手牛丼チェーンの吉野家の牛丼が一杯300円の時に、いきなり一杯200円ですから、日本中の若者・サラリーマンを中心に、かなりのインパクトを与えました。

 その後長い間、昼は牛丼専門店、夜は居酒屋として営業していましたが、惜しまれつつも2000年頃、牛丼の販売は終了。

 時は流れて2016年、養老乃瀧グループ60周年記念として3日間1日100食限定で復活したところ、これまたものすごい話題で即完売!

 そして1年後の2017年に「時は来た!」とばかりに、満を持してグランドメニューに完全復活。

 今回はランチメニューではなく、夜飲んだ後の〆のメニューとして小さめサイズで登場。

 さらに2020年には通販での販売も開始。

 目でたし目でたし。

 この連載始まって以来の熱量で語ってしまいましたが、そのくらい歴史のある一杯なので。

これぞ歴史を重ねた一杯の牛丼!

 一旦気持ちを落ち着かせて、さっそくいただきます。

 うん、やっぱり美味しい!

 和風のダシがしっかり効いていて、それでいてあっさりとした上品な味。

 さんざんお酒を飲んだ後の〆にもぴったりです(今回はまったく飲んでませんが……)。

最後はあっさり和風テイストの牛丼に合わせて北海道産コーン茶(242円)を。

 いやー、大満足。

 居酒屋チェーンで、お酒無しでもここまで楽しめるとは、これぞ老舗の底力です。

 ご馳走様でした。

 飲む人も、飲まない人も楽しめる、最高の養老乃瀧ワールドを堪能しました。

撮影=山元茂樹/文藝春秋