養老牛丼が小さめサイズで復活
そうです、養老牛丼です!
牛丼好きはもちろん、チェーン居酒屋好きにとっても、熱くならずにはいられない愛すべき一杯。
それが養老牛丼。
時は1977年、養老乃瀧はランチ需要を狙ってなんと一杯200円(!)という安さで牛丼の販売を開始したのです。
大手牛丼チェーンの吉野家の牛丼が一杯300円の時に、いきなり一杯200円ですから、日本中の若者・サラリーマンを中心に、かなりのインパクトを与えました。
その後長い間、昼は牛丼専門店、夜は居酒屋として営業していましたが、惜しまれつつも2000年頃、牛丼の販売は終了。
時は流れて2016年、養老乃瀧グループ60周年記念として3日間1日100食限定で復活したところ、これまたものすごい話題で即完売!
そして1年後の2017年に「時は来た!」とばかりに、満を持してグランドメニューに完全復活。
今回はランチメニューではなく、夜飲んだ後の〆のメニューとして小さめサイズで登場。
さらに2020年には通販での販売も開始。
目でたし目でたし。
この連載始まって以来の熱量で語ってしまいましたが、そのくらい歴史のある一杯なので。
一旦気持ちを落ち着かせて、さっそくいただきます。
うん、やっぱり美味しい!
和風のダシがしっかり効いていて、それでいてあっさりとした上品な味。
さんざんお酒を飲んだ後の〆にもぴったりです(今回はまったく飲んでませんが……)。
いやー、大満足。
居酒屋チェーンで、お酒無しでもここまで楽しめるとは、これぞ老舗の底力です。
ご馳走様でした。
飲む人も、飲まない人も楽しめる、最高の養老乃瀧ワールドを堪能しました。
撮影=山元茂樹/文藝春秋