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《歌舞伎女子の貧困》事故物件に住んでホスト通いする風俗嬢(25)の告白「週6日の鬼出勤と出稼ぎソープで働き詰め。月100万円がホストに消える」

『歌舞伎町と貧困女子』(宝島社)

2023/01/22

genre : ライフ, 社会

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ホストのために風俗で月140万円稼ぐ

「それまでは小遣い稼ぎか気分転換くらいで箱ヘル(店舗型ヘルス)をやっていたけど、担当にスカウトを紹介されてソープに移籍した。それでソープ嬢と出稼ぎをやるようになった。ホストに行くまでは風俗で月15万円稼げればいいって感覚で、いつも家で寝ていた。でもホストに行き始めてから、ちゃんと働くようになった。一昨年の12月には、風俗だけで140万円とか稼いだ」

「出稼ぎ」とは、都市部の風俗嬢が地方の風俗店で日程を決めて短期で働くこと。知らない街で、泊まり込みで客をとり、集中して働く。知らない街なので知り合いもおらず、お金を使わないのでかなりのお金が貯まる。

※写真はイメージです ©Tugay_Koca/イメージマート

3日に一回は担当に会いに歌舞伎町へ

 出稼ぎ風俗はスカウトマンが仲介し、若くてやる気のある女性なら、そのとき募集のある47都道府県のどこかの風俗店を紹介される。期間は10日間、14日間など、女性の都合に合わせてくれる。ホストクラブで使うお金を稼ぐために出稼ぎ風俗の仕事をする女性は多い。風俗を紹介するスカウトマンと自分の女性客を風俗に勧めるホストは、もちろん、つながっている。

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「スカウトが紹介してくれたのは、吉原の1本2万円(女性の手取り)くらいのソープ。ほぼ毎日出勤して出稼ぎもけっこう行った。コロナの真っ最中だったけど、仕事はあった。私は担当のエースとか二番手とか、あまり気にしてなくて、いまは3日に一回は担当に会いに歌舞伎町に行ってるかな」

※写真はイメージです ©AFLO

 宮下あさ美はホストクラブを知ってから、本気でお金をつくろうとソープランドに移籍した。そして週6日の鬼出勤をするようになり、10日間の地方への出稼ぎ風俗も積極的に行くようになった。風俗で働きづめの状態になって月100万~160万円を稼ぐようになった。

 抜弁天の賃貸マンションに引っ越したのは、去年の夏。ホストクラブにもっと行くために歌舞伎町の徒歩圏に引っ越した。抜弁天で暮らすようになってからは、少なくとも月100万円はホストクラブに使っている。

#4につづく)

《歌舞伎女子の貧困》事故物件に住んでホスト通いする風俗嬢(25)の告白「週6日の鬼出勤と出稼ぎソープで働き詰め。月100万円がホストに消える」

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