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東北出身マジメ女子がホスト通いで堕ちた“同人AVの暗黒”「モザイクとか無修正とか確認しない。AVはラク、ラクに稼いでいる」《本番5万円、生中出し10万円》

『歌舞伎町と貧困女子』(宝島社)

2023/01/22

genre : ライフ, 社会

介護施設での勤務後はじまった「過食嘔吐」

 大学4年の9月から介護施設で働いて、12月に過食嘔吐が始まっている。

「介護を始めてしばらくしてから、ご飯がちゃんと食べれなくなった。毎日、嘔吐。辞めたら食べられたので介護が原因だと思う。施設には10人居住者がいて、10人全員を一人で看る時間帯があった。もし、何か事故が起こったらどうしようとか、そういうプレッシャーがあった。それが原因で精神的におかしくなった」

 夕飯後の18時から夜勤担当者が出勤する22時まで、4時間もワンオペで介護する時間があった。

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 18時に日勤者が全員帰り、彼女一人が残される。夕食介助して着替えをして就寝まで、未経験の大学生が一人でやるのは無理だった。必ず認知症の誰かが不調を訴え、とても一人で10人の介護はできなかった。

「12月に嘔吐が止まらなくなって、介護が嫌になって施設を辞めて内定も辞退した。そんな時期から就活しても無理だし、スカウトされて風俗嬢になった。千葉栄町のセクキャバ。おさわりとかキスとかができるキャバクラ。時給5000円ってすごいと思った。20分接客で、最後5分のショータイムで、脱いでお客さんの膝の上に乗って触られるみたいな。どれだけ触られても別に抵抗なかったし、こんなもんか、みたいな」

※写真はイメージです ©Tugay_Koca/イメージマート

「ホスト通いは生まれて初めてできた趣味」

 大学卒業の2カ月前にセクキャバ嬢になり、卒業してからは栄町の店舗型ヘルスで働いた。介護職で精神疾患になったことで普通に働くことは諦めて、専業風俗嬢になっている。単価が高い風俗で最低限の生活費が稼げれば、それでいいと思うようになった。

「仕送りと奨学金がなくなって、稼がなきゃならないから風俗に。家賃4万円なので月15万円もあれば生活できる。専業風俗嬢なので働かない日のほうが多くて、働いていない時間は家でずっと寝ていた。そんな生活を2年間くらいしてホストに行って、歌舞伎町の近くに引っ越して、いまって感じ」

 大学卒業から2年間は、週2日風俗で働くだけ。それ以外は本当に何もしなかった。友達もいないし、趣味もない、家で寝ているだけで時間が過ぎていく。

※写真はイメージです ©文藝春秋

「それまで人生ずっとなんの趣味もなく生きていたけど、初めてホストクラブって趣味ができた。ホストに行くようになってお金が必要になった。だから一生懸命働いている感じ。ホスト通いをやめたら、また家で寝ているだけの生活に戻るだけ。だからホストクラブって趣味ができてよかった」

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