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「電話先の“殴れ”の指示で殴られた」被害者語る“実行犯”と“指示役”の存在 裏に“闇バイト”か【関東連続強盗・窃盗事件 】

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genre : ニュース, 社会

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「犯人が2階に上がってきて、目にスプレーをかけられて、足首と手首を粘着テープで縛られた。縛られたあとは、お金ですね。『お金どこにあるんだ』みたいな」

 

「めざまし8」の取材にそう話すのは、栃木県足利市で発生した強盗致傷事件の被害者となった50代の男性です。1月10日の未明、男性が自宅で寝ていたところを男たちが襲撃。現金約300万円と通帳などを奪われました。

ーー犯人っていうのは、何人で?
被害者の男性:
縛られたのが1人。あとで上に上がってきたのが1人いたので、そこで最低2人。なんか下で物音を感じたので、もう1人いるのかなみたいな感じで、3人いたのかなと思うんですけど。

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男性によると、現場には少なくとも3人いたといいます。しかし、関わっていたのは他にも…

被害者の男性:
私のそばにずっといた犯人が、なんか別のところにいる人と電話をしながら「お金はどこだ」っていう話もしましたし、もっとあんだろ?みたいな話もしました。逆に私が黙ってるとその現場の犯人に「殴れ」みたいな話もしてましたし、何もしゃべらないと殴られるようなケースが何回かありました。

 

現場で犯行に及んでいる男たちのほかに、“電話で指示する人物”が存在していたといいます。

「闇サイトに応募し仲間を誘った」強盗・窃盗事件の“共通点”と“つながり”

2022年12月から関東で相次いでいる、複数人による強盗や窃盗事件。
被害は、東京・埼玉・千葉・茨城と広範囲で、その数は確認できているもので計10件にものぼります。

 

相次ぐ強盗・窃盗被害の共通項を見てみると、確認されている10件のうち3人組の犯行だったのは7件、高齢者宅被害は4件、ガラスを割って侵入しているものが4件。
使った道具に関しても、ハンマーのようなものを使用したケースが4件、粘着テープで拘束したケースが3件ありました。

 

容疑者の供述から、事件の一部に関連性も見えてきています。
東京・狛江市で90歳の大塩さんが死亡した強盗殺人事件に関して、千葉・大網白里のリサイクルショップの強盗傷害事件で逮捕された自衛官の男の携帯電話から「狛江市の住所」と「強盗に入る旨の情報」が。
また、東京・中野区で発生した強盗事件で逮捕された永田陸人容疑者の携帯電話にも、「狛江市」という地名や時間が記されたメッセージのやりとりが残されていたのです。

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