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特別珍しいわけではない作品がプレミア化する理由

 しかし、なぜ、『ファイナルファンタジー』のように、市場に大量にソフトが流通している=特別珍しいわけではないにもかかわらず、市場価格がプレミア化しているのでしょうか。

 それは、誰もが触れたゲームだからこそ、「好きなゲームをモノとして持っておきたい」「きれいなジャケットを飾りたい」と考える人が多いという理由。

 ゲームをプレイするだけなら、バーチャルコンソール版でも楽しめるので、ソフトを求める人は鑑賞・コレクション用に買う方がほとんど。そのため、有名タイトルでも、状態がよければ市場価格が高騰するわけです。

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●スーパーメトロイド(1994年発売)/10000円(3000円)→2000円→10000円~20000円

 CMで使われた「メトロイド、オモロイド」という駄洒落キャッチコピーが印象的だったシリーズ2作目『メトロイドII RETURN OF SAMUS』(ゲームボーイ)に続く、『メトロイド』シリーズ3作目として発売された『スーパーメトロイド』も近年プレミア化が進むソフトの一本。

『スーパーメトロイド』パッケージ
人気キャラクターサムスが躍動する『スーパーメトロイド』

 本作も爆発的に売れた作品なので、市場に数は出ているのですが、『ファイナルファンタジー』と同様の理由で完品美品の価格は非常に高騰しています。『ファイナルファンタジー』や『ドラゴンクエスト』、『スーパーマリオ』シリーズといった超大手ゲームだけでなく、ゼルダやマザー、そして本作のメトロイドなど、主要キャラクターそのものの人気が高い作品は価格が高騰しやすい傾向にあります。

●悪魔城ドラキュラXX(1995年発売)/10000円(4000円)→3000円→20000円~50000円

 ファミコンディスクで初代が発売された「ドラキュラシリーズ」は、ムチで敵を倒していく独特の操作感、そして、当時としては少なかった“不気味な敵キャラ”が一部ファンの心を鷲掴みにしたコナミ製の人気アクションゲーム。

『悪魔城ドラキュラXX』パッケージ
海外人気の高さも高騰に拍車をかけ、20000円~50000円ほどの値がつくことも

 コナミタイトルは海外からの評価が高い傾向にあり、本作も「キャッスルヴァニアシリーズ」という名称で多くの人から愛されていた作品のひとつ。そのため、近年のレトロゲームブーム以前から、求める人が多く、そのぶん値段が高かった作品でした。