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3000円だったソフトが10万円に!? 意外な作品のプレミア化が進む「スーファミ」カセットの奥深すぎる世界に迫る

genre : エンタメ, 娯楽

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鉄板の高騰パターンも!

●奇々怪界 謎の黒マント(1992年発売)/10000円(4000円)→3000円→20000~60000円

 これまで紹介した作品に比べると、知名度が高いタイトルではありませんが、現在もシリーズの新作が発売され続けている『奇々怪界』。

『奇々怪界』パッケージ
かわいらしい女性キャラクターが人気を集めて、状態のいいものはコア層の間で60000円ほどで取引されている

 本作のようにかわいらしい女の子がメインキャラクターになっているレトロゲームは、現在軒並み高騰しています。発売当時もコア層が買っており、現在も、新たにファンになったり、当時手に入れられなかった根強いコア層が引き続き求めているという流れで、プレミア化している格好です。

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●コットン100%(1994年発売)/10000円(4000円)→1000円→20000円~40000円

 パチスロにも起用された魔法使いの女の子・コットンが主人公のシューティングゲーム『コットン100%』も、『奇々怪界』同様にキャラクター人気から価格が高騰しているタイトルの一つ。

『コットン100%』パッケージ
『奇々怪界』同様、キャラクター人気から価格が高騰している

 いかにキャラクター人気がプレミア化に大きく影響しているかがよくわかることでしょう。

 なお、スーパーファミコンが覇権を握っていた時代は、CDの全盛期でもあり、スーパーファミコンソフトにオマケでCDが付くパターンも多くありました。本作『コットン100%』もCDが付属しており、その他の帯やアンケートハガキなどの付属品が残っていればいるほど、高値で取引されています。

●ファイナルファイト・ガイ CD付き(1992年発売)/10000円(4000円)→3000円→20000円~50000円

『ファイナルファイト』はアーケードで大人気だったベルトスクロールアクションゲーム。かつてゲームセンターで熱中した人も多いのではないでしょうか?

『ファイナルファイト・ガイ』パッケージ

 移植されたスーパーファミコン版では、容量の関係から、初期作ではガイというキャラクターが収録されないまま発売されました。しかし、技術が進歩し、後年、ガイが収録されたバージョンも発売されることに。そして売り出されたのが『ファイナルファイト・ガイ』で、現在のレトロゲーム市場で人気を集めています。

CD付きの場合はよりプレミア化する傾向にあるが、CDの帯がない場合は1/10ほどの買取り価格になるお店も……

 通常の『ファイナルファイト』に比べて、発売されている本数が少ないのが、プレミア化の大きな理由。また『ファイナルファイト・ガイ』には、CD付きとそうでないものがあり、CD付きのほうが希少性が高いため、そのぶん価格も高騰しています。専門店では、CDの帯がないだけで、1/10の買取り価格になるお店も……。それだけ、付属品は重要というわけです。