●聖剣伝説3 非売品バージョン/非売品のためなし→3000円→50000円~10万円
通常バージョンの『聖剣伝説3』は、現在の市場価格が2000円~3000円ほどですが、現在10万円にも上る価格で取引されているこちらの非売品ソフトは、プロモーション用に配られたもの(当時のスクウェア系のソフトにはプロモーション配布されたカセットが多かった)。
聖剣伝説3は人気タイトルの新作であり、配布されたプロモーション用のソフトも大量に出回ったのですが、非売品であるため、高価で取引されています。
この他にも、スーパーファミコンには非売品が多数存在します。なかでも高額なものをあげれば、『くにおくんドッジボール』は50万円~100万円、プレゼント景品だった『スラムダンク』は50万円ほど、同じくプレゼント景品だった『ヨッシーのクッキー』は30万円ほどの価格。
一方、非売品でも、『ボンバーマン』や『テトリス』は出回った数も多く、並品で約5万円、美品でも10万円ほどとそこまで高騰していません。非売品だからといって、“超”高額になるというわけではなく、出回り具合やニーズによって大きな差があるわけです。
◆◆◆
なお、レトロゲームコレクターである僕のスーパーファミコンソフト所有物で、一番貴重なソフトは『リーサルエンフォーサーズ』のファミ通版。ゲーム内容は通常版と同じガンシューティングゲームなのですが、このファミ通版は、ファミ通編集部の人達がキャラとして出てくる特別仕様でプレゼントされた10本+編集部の見本用しかないというレアさ!
スーパーファミコン版と同時に出されたメガCD版が、大手通販ショップの駿河屋で買取り価格が55万円となっていたり、2022年にはヤフオクで110万円で落札されるほど、価格が高騰しています。スーファミ版は、メガCD版よりも珍しいため、数百万円の価値があるといっても過言ではないでしょう。トップコレクターの僕の所有するゲームの中でもトップクラスのレア物です。
なお、今回紹介したようなレアタイトル以外にも、現状のニーズはあまりないものの、発売本数が極端に少ないため、これからの価格高騰が期待される注目ソフトが存在します。それは、ゲームをするためでも観賞用でもなく、単にコンプリートしたいがためだけに必要なソフトです(例:スーパーファミコンにおける、囲碁を“見る”ゲームである『囲碁指南'94』など)。
このようなものはネットにも情報は少なく、安価に出品されることもあるので、市場にはまだまだお宝が眠っています!
もちろん、希少性だけがゲームの価値ではありませんが、レアなソフトを求め続けるのもゲームをめぐる楽しみの一つ。気になった方は僕と一緒にコレクター道という深い沼を楽しんでみませんか?