ヒリヒリした瞬間
加納 その次、ですもんね。腕の見せ所は。
西澤 そうなんですよ。いつこのラインを超えて、核心に迫るかみたいな。
加納 うわ~、ヒリヒリしますね。
西澤 ヒリヒリしました。で、その時は、上沼さんが疲れるのを待ってから聞こうと思いました(笑)。
加納 篠山紀信じゃないですか(笑)。疲れたところを撮る。
西澤 根負けですよね(笑)。
加納 4年前に、吉本の闇営業騒動があったじゃないですか。渦中にいる人と仲がいい芸人さんたちが、胸を痛めてます、みたいなコメントをした時に、上沼さんがブチギレて、「一席空いたと思えや!」「だから吉本はあかんねん!」みたいな(笑)。フゥ~、って。私、今、F1の車通ったんかな、ってなったんですけどね。
西澤 それ、私もすごい脳裏に残っていて。あの目の前をF1が通る感じを、もう一回ここで味わわせてもらえないかなと思って。
「テレビでこういうことをおっしゃっていて、あの時のお気持ちや真意をお聞かせいただきたいんですけど」と言ったら、「私、そんなこと言った? ひどい」って言ってました(笑)。 「それはテレビで言うたらあかんことやわ」って。
加納 クソ~ッ(笑) 。
西澤 まあ、でも、たしかに今でもそう思っています、とは言ってました。
加納 上沼さんには、私らが一番ブチギレられるんじゃないですか。「女芸人みんなで頑張っていこう」なんて喋ってるのを聞かれたら(笑)。
西澤 でも、ちょっと違うと思うんですよね。たぶん加納さんの言っている「一緒にやっていこうよ」は「まだまだ荒野みたいな環境だから、みんなで広げていかないと未来がないよ」っていう、渇望みたいなものだと思うんですけど。上沼さんが批判していた、ひな壇的な、既得権益のスクラムとは別だと思うんです。
上沼さんがそこに対して批判的なのは、本当に一人で戦ってきたからというのが大きいとは思うんですけど。
加納 やっぱり、ピンの人は本当に一人で戦ってますからね。
西澤 でも、Aマッソって二人で戦ってる意識はあるんですか? お二人でそういう話はあまりしなそうなイメージですが。