1ページ目から読む
4/6ページ目

加納 その意識はマジでないです。 「戦ってんねん。見て」って言ってます(笑) 。

西澤 (笑)。

加納 「見てるよ」って言ってくれる。

ADVERTISEMENT

 

西澤 いい関係性ですね(笑)。Aマッソのファンって女性の方がすごく多い印象があるんですけど、女の人って、私自身を含め、女友達をあきらめて生きてきちゃった人が多いんじゃないかなって。この人のことを深掘りしたらもっと面白かっただろうにっていう女友達がたくさん居たのに、そこまでの関係性を築けなかったという、苦い思い出みたいなものを抱えている人が少ないくない。

 そういう思い出を抱えていると、Aマッソのお二人の関係にあこがれというか、「ああ、女同士でこういう関係って築けたんだな」っていう感情を持つと思うんですよね。

マニアックなお笑いが増えている?

ーー配信でもいくつか質問が来ております。ありがとうございます。「M-1をはじめとして、テレビのお笑いも近年すごくコアなものになってきている気がして、万人が笑えるものと刺さる人に刺さるもののバランスについて考えることはありますか?」。

加納 これは、お笑いだけじゃなくて、映像コンテンツでも感じますね。NetflixとかAmazonプライムとか、よりコアに作るようになったんじゃないですか。時代の流れ。

ーー逆に、西澤さんはネットで書くようになってから、分かりやすくするようになったと話していましたが。

西澤 そうなんです。タイトルもそうですけど、まず読んでもらわないと話にならないから、どれだけ分かりやすくするかがこんなに大事なんだな、と。

加納 クリックされるかどうかですもんね。でも、その分、見出しがほんまにヤバくなることも。

西澤 だから、そのラインはちゃんと守ってもらう、というのは前提なんですけど。でも、たとえば『Quick Japan』で書いているコラムと、ウェブで出すコラムだと、いろんなことへの説明度合いも違ってくるんですよね。

 

加納 あとは、ネットに無料で転がっている記事とは違って、紙の記事は自分から買いに行ってるから、同じことが書いてあっても炎上しないって言いますよね。

西澤 やっぱり読まれる人の数や理解度が全然違うので、本当にそうで。分かりやすくしなければいけないというのと、あんまり分かりやすくするとダサくなるというののせめぎ合い。

 ありますか? 例えば、賞レース用のネタはわかりやすくしようとか、テレビでやるんだったらこれとか、単独ライブはこれとか。

加納 私、それが全くできないんですよ。でも、テレビのネタ番組は基本こちらで選べないので。賞レースは、時間の制限がある場合もあるので、その難しさがありますよね。