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切れ味バツグンな発言の真意を、上沼恵美子本人に聞いたら…インタビュアーが「そう来たか」とびっくりした“答え”

『女芸人の壁』西澤千央 × Aマッソ・加納愛子対談 #2

genre : エンタメ, 芸能

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「迷ったら怖いほうに行け」の真意

ーーちょっと別の質問。「とても素敵なお話をありがとうございました。迷ったら怖いほうに行けというお話を加納さんがされていましたが、どのレベルの決断をする時にこれを活用していますか」。

西澤 仕事の決断ですか?

加納 大方は、スベるかスベらないかですね。要は、スベったら代償がデカいときに断るかどうか。他の場所で高めていって、いずれスベらんラインで参加できるようになったときに参加すればいいだろうって、一旦待つパターンもある。けど、リスク高いけど、今行かなあかん場合もあるっていう話ですね。

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西澤 例えば、ファンの方がたくさんいる場ではなく、ファンがほとんどいないけど、規模の大きい仕事とか。

加納 そうですね、細かい選択でそういうことはあります。

 

西澤 あえて危ないほうを選択しなきゃいけない時もありますよね。

仕事で女性性は見せない?

ーーここからは、会場からも質問を受け付けます。

お客さん 加納さんのネタやイベントの衣装を見ていると、あえて女性性を見せないものが多いのかなと思っています。職場での見え方や、女性性をどう扱うかについて、加納さんや西澤さんの意見を聞いてみたいです。

加納 なるほどね。これは別に芸人だけじゃないもんね。会社員でも、プレゼンを通したい時にイヤリングは外していくみたいなことがあるかもしれんもんな。

西澤 あると思います。逆に、インタビュアーだと、存在を透明なものとしてとらえてほしいけど、すっぴんのほうがかえって目立つので、目立たない程度にお化粧したり。

 それこそ、昔はなかなか楽屋でメイクをできなかったって、以前加納さんがおっしゃってましたね。

加納 この仕事を始めてから10年ぐらいは、楽屋でメイクできなかったですね。バカにされるってほど積極的に悪意を向けられるわけじゃないけど、評価の一個に加わるんじゃないかと思って、トイレとかでしてました。