車列はサイレン鳴らさず列車は厳重警備
アンドリュース基地を出発したバイデン大統領が約7時間かけて到着したのは、ドイツのラムシュタイン空軍基地。現地時刻は19日の午後5時13分(日本時間20日午前1時13分)。現地はやや曇り空だったとあり、給油のため約1時間15分滞在し、その間、大統領機のシェードは下ろされたままだったという。
大統領専用機は午後6時29分(日本時間20日午前2時29分)に再び離陸し、ウクライナ国境に近いポーランドのジェシュフ=ヤションカ空港に現地時間の午後7時57分(日本時間20日午前3時57分)に到着する。空港の外はドイツとは一変し晴れていた。
大統領の車列は午後8時12分(日本時間午前4時12分)に出発し、車列はミニバン、SUV、など混在した20台以上とみられ、注意を引くのを避けるためサイレンは鳴らさなかったという。
大統領は午後9時15分ごろ(日本時間午前5時15分ごろ)ウクライナとの国境に近いポーランドのプシェミシル駅に到着する。駅の外には数人の人が行き交っていたが、比較的静かで、大統領の車列はシェードが降ろされている列車横に直接停車した。
警護関係者からの話として、列車はエンジン部分を含めて8両編成で大部分は厳重な警備で固められていたという。そして列車は午後9時37分(日本時間午前5時37分)にプシェミシル駅を出発し、その後、約10時間の移動を経てキーウに到着する。ポーランドとウクライナの国境を越えたのは午後10時ごろだという。
厳戒の列車で約10時間…ウクライナカラーのネクタイ
首都キーウのパサジリスキー駅にバイデン大統領が到着したのは、現地時間20日午前8時ごろ(日本時間20日午後3時)だ。
政府高官によれば同行者もサリバン大統領補佐官を含む数人の側近に、医療チームと警備などを入れた最小限の人数だった。代表取材の記者によると移動中の列車は途中で何度か短時間停車したといい、追加の警備関係者が合流したとみられている。