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「SNSに家族投稿」あたたかい家庭への憧れか

 家族と過ごす時間が少なかった田代容疑者だが、あたたかい家庭に憧れていたのだろうか。若くして結婚し、子煩悩な一面を見せていた時期もあったという。

 田代容疑者のSNSを見ると、2014年4月から「既婚」となっており、同年12月には空来ちゃんの姉とみられる女の子を抱いている。このほかにも、家族仲睦まじい写真が多数投稿され、娘が風邪をひき病院に連れて行ったこともつづられている。

田代芽衣インスタグラム

 この頃の田代容疑者を知る女性は次のように話す。

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「芽衣とは地元の友達を通じて知り合いました。正直、第一印象はあまりよくなくて、口調も強いし、気が強くて女王様っていう感じでした。芽衣が19歳とかそれくらいでしょうか。それくらいのときに娘を産んで専業主婦になり、最初のころはとても可愛がっていました。

 ですが、旦那に嘘をついて別の男と遊ぶようになり、子育てをしなくなったそうです。そんなこともあってか2人は結婚2、3年で離婚し、旦那が娘の親権を取ったと聞いています」

空来ちゃんは出生後すぐに児相が保護

 田代容疑者は離婚後、別の男性との間に空来ちゃんを授かり、2019年5月28日に出産した。だが、その日に医療機関からネグレクトの通告を受けた平塚児童相談所は、6日後に空来ちゃんを一時保護。母子は離れて暮らすことになった。

 その後も別の男性との間に空来ちゃんの弟にあたる男の子を出産していた田代容疑者。2021年4月、田代容疑者は空来ちゃんを引き取る意向を示し、親子で一緒に暮らすための支援プログラムが始まった。

 

「離婚して、娘と一緒に暮らせなかったことがトラウマになってたんじゃないでしょうか。それもあって、空来ちゃんを引き取って一緒に暮らしたかったのかな……」(前出の親族)

 平塚児童相談所によると、乳児院に入所していた空来ちゃんが初めて田代容疑者の自宅で1泊したのは2021年の大晦日。その後、2022年1月には外泊の回数や期間を延ばし、家庭訪問をして様子をみていたという。

「田代容疑者に子育てなどで困った様子は見受けられず、1年の支援を経て、入所措置を解除できると判断しました」(平塚児童相談所担当者)