「もちろん私は小川先生に注意しましたよ。それで多分彼も猛省したと思う。だけれども、その局面においては『静かにしてくれ、静かにしてくれ』って言ってんのに、ゾロゾロ遅刻してきたんじゃないの? おーい、ちゃんとしてくれよ、殺すぞって、そんな感じで言ったんだと思うよ」
鶴見大に小川病院長の「殺すぞ」発言について問い合わせたところ、
〈令和3年に平穏な授業が妨げられていたことから、担当教授が学生に静かにするように注意した際の発言について、一部不適切な表現があったことから、当時学部長が担当教授に厳重注意をしています〉
と回答した。
学生や保護者が大学側に抱いたある“疑念”
だが、鶴見大の問題はこれだけではない。別の現役学生が明かす。
「卒業を控えた今年度の6年生のうち、半数が留年という“異常事態”が起きているのです」
こうした状況の中、学生や保護者は大学側にある疑念を抱いているという。
「意図的に卒業させない“留年商法”ではないか」
今年2月、保護者たちは大学側に“留年商法疑惑“を突きつけた。すると、前出の大久保歯学部長はこう釈明したという。
「学納金が足りないから学生を留年させて、学納金を集めたい、と……そんなこと誰も思っていないです。いや、経営者は思っているのかもしれません」
近年、鶴見大は学生数減少による経営悪化に苦しんでいる。〈学納金で人件費負担を賄えなくなっています〉(21年度「事業報告書」)などは厳しい状況が続く。
鶴見大で今、何が起きているのか。現在配信中の「週刊文春 電子版」オリジナルの記事では、病院長の「殺すぞ」発言の動画、歯学部長の釈明音声を公開中だ。さらに、88人中44人が卒業不可とされた背景、鶴見大の“留年商法疑惑“などについても詳しく報じる。
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