今さら聞けないメイクの「超基本」を教えてくれる美容漫画。アラサー・アラフォー世代に口コミで広がり、脱マスク生活を前に異例のヒット中だ。
「私自身、もともとデパートのコスメカウンターが苦手な人間でした。でも、産後にいろいろな肌の悩みが出てきた時、そういえばこれまでの人生、メイクやスキンケアを習っていないと気づいて。もう何年もメイクを変えていない私のような人に向けて、本を作りたいと思いました」(担当編集者の田中怜子さん)
企画後、著者探しに難航していた時、SNSで偶然ある漫画を見つけた。漫画家の吉川景都さんが「黙っていると、怒っているように見られる」と幼馴染の美容部員BAパンダさんに話したら、眉毛の描き方をアドバイスされたという内容だ。ここから「美容部員の友人にコツを聞く」という本書のスタイルが生まれ、友達どうしならではの2人の掛け合いも魅力の一つになっている。
手順の解説は、写真ではなくあえて漫画とイラストで構成。《アイシャドウを塗るときは「いつも心にガイコツを!」》など、キャッチーな見出しも印象的だ。
「『マスクの下はすっぴんでした』とか『何をやっても眉毛がうまく描けない』という方から、この本を通じてメイクが楽しくなったという嬉しい声が届いています」(田中さん)