〈あらすじ〉

 中国系アメリカ人のエヴリン(ミシェル・ヨー)は、毎日懸命に働いているが生活は一向に楽にならない。夫のウェイモンド(キー・ホイ・クァン)は頼りにならず、娘のジョイ(ステファニー・スー)は反抗的だ。

 疲れ果てたエヴリンの前に、別の宇宙(ユニバース)で違う人生を送っている夫が現れ、「全宇宙にカオスをもたらそうとしている強大な悪ジョブ・トゥパキを倒せるのは君だけだ」と告げる。“無限の多元宇宙(マルチバース)”を行き来し、無数の自分の力を得てカンフーの達人になったエヴリンは、ジョブ・トゥパキとの戦いに挑む。

〈解説〉

 平凡な中年女性が宇宙を救うために戦うアクション・エンターテインメント。『スイス・アーミー・マン』に続くダニエルズの脚本・監督作。第95回アカデミー賞で作品賞ほか最多10部門11ノミネート。140分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆話は強引で好みでは全然ないのに、妙なイキオイがあり、乗せられてしまう。ラストの目玉岩(?)のナンセンス、好き!

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆原型的な情感を掘り起こすのに、こうも手の込んだ技を繰り出す必要があったのか。力量は認めるが、違和感が消えない。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆生活がおぼつかない、そんな理屈を吹き飛ばすキレッキレのアクションにうっとり。ひたすら前進か、現実逃避に是非。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★★遊び心が全てハマってる。無邪気な笑いの炸裂で包まれたアジア系移民物語。バタフライ効果の応用も冴えた人生賛歌。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★★このカオスは人間の人生そのもの。ゆえに深読みするよりも感じて。すべてのベテラン俳優達に星! ダニエルズは最高!

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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INFORMATION

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(米)
TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開中
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