滋賀県愛荘町のアパートで同居していた岡田達也さん(当時25歳)に暴行し、十分な食事を与えずに衰弱死させたとして、傷害致死罪などに問われている小林久美子被告(57)。小林被告は起訴内容を否定するが、実際にはどうだったのか――。
検察側はLINEに残っているメッセージや関係者の証言などをもとに、反対尋問で小林被告に斬り込んだ。
主尋問で給料は月6万~7万と言っていたが…
検察官「達也さんが病院に通っていたことはあるのか?」
被告人「初めの頃にあったようなないような……。胃腸風邪になって、病院に通院した」
検察官「達也さんにはお金を渡していた?」
被告人「1000円とか、2000円とかずつぐらい。月にしたら1万3000~1万4000円ぐらい」
検察官「給料はあなたに渡していた?」
被告人「最初は長女に渡していたけど、長女が出て行ってからは私に直接渡していた」
検察官「主尋問で月6万~7万と言っていたが、もっと多くないか?」
被告人「そんなことはない」
検察官「これは裁判所に証拠として提出されているものですが、達也さんの給料は2月に10万円、3月に17万円、4月に20万円とあるが」
被告人「絶対にそんなにもらっていない」
LINEには《もらった、ハゲの預かってるぜ》
検察官「Xが勤めていた解体屋で働くようになってからは、あなたがXに指示して給料をもらってきていたのでは?」
被告人「違います」
検察官「これはあなたとXの2019年2月22日のLINEのやり取りです。《給料預かったやろ?》《もらった、ハゲの預かってるぜ》って何ですか?」
被告人「私はいつも達也からもらうから」
検察官「5月25日にもXとのLINEのやり取りで、《給料は頼むで》《もろた》《ハゲのよ》とある。あなたはこのときにXから給料を受け取った記憶はある?」
被告人「私はいつも達也から受け取っている」
検察官「お金を搾取しようとしていたのではありませんか?」
被告人「違います」