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娘の彼氏を略奪したという後ろめたさは…

検察官「これはあなたの自宅アパートから見つかったものですが、『死ぬまでお金を払い続けます』という文書を達也さんに書かせたことはありませんか?」

被告人「(文書を示されて)これ自体、読んだことがないので、何でこういう文書があるのか分からない」

検察官「長女はどうして家を出て行ったんですか?」

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被告人「放浪癖があるので」

検察官「あなたとの生活がイヤで出て行ったのでは?」

被告人「今までも5~6回あることなので。いつも『家に帰りたい』と電話がかかってくる」

検察官「最初は長女と達也さんが交際していたんですよね?」

被告人「長女が出て行ってから、達也と親密な関係になって、『交際したい』と何度も言われるので……。でも、年齢がだいぶ下なので、引け目を感じているところはあった」

検察官「娘と交際し、その母親とも交際することについて、達也さんは何か言っていたか?」

被告人「長女は達也さんを邪険に扱っていたので、私は長女を叱っていた」

 これまでも小林被告は出会い系アプリなどで知り合った男性と肉体関係を結び、最初は優しく接するものの、ヤクザの話を持ち出して脅し、暴行や食事制限によって支配するという悪行を繰り返してきた。長女や次女もそのためのコマでしかなく、娘の彼氏を略奪したという後ろめたさは皆無のようだ。

自宅から見つかった文書について「ふざけて書いた」

検察官「あなたが達也さんに惹かれたところは?」

被告人「優しいところもあるし、きついところもあるし……。でも、付き合ってみたら、DV被害に遭った。自分も暴力を振るわれた」

検察官「それがどうして達也さんと付き合うことに?」

被告人「一緒にいるうちに情が湧いた」

検察官「達也さんを雑用係として住まわせていたのではないか?」

被告人「そういうことはありません」

検察官「達也さんが亡くなる直前まで掃除をさせたりしていなかったか?」

被告人「ないです。本当にないです」

検察官「これもあなたの自宅から見つかった文書です。『達也のすること。トイレ掃除、月水金日。風呂掃除、火木土。達也を人間として自立させる』って、これはどういう意味ですか?」

被告人「分からないです。でも、これは見たことはあります。長女と私がふざけて書いた」