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 確かに全員面白かったんですよ。やっぱり勝ち抜いてきてるんですよ。7000組の頂点のメンバーなんですよ。本当に面白かったです。素晴らしかった。楽しかった。ネタが本当によくできていて、何回も何回もやったんだろうな、ここも直して、あそこも直してっていうのがよく分かった。すごかったんです。

ヨネダ2000は「かわいらしい生き物が出てきたな」

——そこに点数をつけなきゃいけないし、差をつけなきゃいけない。

山田 自分も点数をつけられたことがあるんですよね。嫌なものですよ。「お前に何が分かるんだよ」っていう気持ちはとてもわかる。

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 だからこそ、駄目だったことはみんな自分で分かっているはず。「あ、失敗したな」とか、「ここはつかみきれなかったな」ということは。新人の子に対してなら言いますよ。「ここはワンクッション置いたほうがよかった」とか「このネタとこのネタは入れ替えたほうがいい」とか、細かいことはいっぱいある。

 だけど、7000組から選ばれてあのステージに立つくらいの芸人なら、本人たちが一番分かってるんで。他と違うオリジナルな部分を褒めたほうが私だったらうれしいと思うので、そういう審査の仕方だったと思います。

——ヨネダ2000はいかがでしたか。

山田 面白かったね。自分たちのオリジナルな世界がばっちりできてて、どこにも属さない。だから、ああいうネタ、嫌いな人は嫌いでしょうね。ポカーンとなる人はなる。でも、私は好きな方向で。かわいらしい生き物が出てきたなっていう感じですよね。ヘンテコリンなね。

 

——ヨネダ2000が終わってからの、邦子さんとのやり取りも話題になっていました。

山田 女の子が出るとやっぱりちょっと前のめりに見てしまうかもしれない。でも、ヨネダ2000はそういうレベルじゃなかったですよね。面白かったし。予選では天才ピアニストがすごい面白かった。

——ちゃんと予選も見てらっしゃる。

山田 見てますよ。うちでは弟が特に審査員なんですよ。うるさいの(笑)。

——今やM-1は家族のコミュニケーションにもなっているんですね。

山田 昔はどこの家も居間にテレビは1個だけだったんですよね。今はそれぞれだから、それぞれの時間になっちゃうけど。これだけ影響があったということは、みんなで同じテレビ番組を見ていたということですよね。『M-1グランプリ』ってやっぱりすごかったんだなと思いますよね。