放送中、私のそばにスタッフがグイグイ来て……
——しかも、リアルタイムで見ることに意味がある。SNSで発信しながら。
山田 リアルな反応がね。放送の途中から、私のそばにスタッフがグイグイ来ていたんで……様子を見に来たんじゃないですかね。おかしいぐらい、スタッフのたまり場みたいになってたんですよ。みんなTwitterとか見て、そこで視聴者の反応を知って。
最終的にはプロデューサーまで来たから、何かあったのかなと思って、「私、大丈夫ですか?」と言ったら「大丈夫です。最高です」って(笑)。「そうか、最高なのか」って。
——あの時、Twitterのトレンドにも上がってましたから。
山田 私が一番おかしかったのは、一般のお客さんの中にしれっと大林素子がいたことなんですよ。この間、映画の試写会で会ったら、真っ先に「カベポスター面白かったですよ。なんで84点だったんですか?」「お前もか」って(笑)。ほんとお笑いが大好きなんですよ。
もういっそのこと大みそかにやればよかったんじゃないのかな(笑)。カベポスターが今、スベるたびに「山田邦子さ~ん」って言ってるみたいだから、今度機会があればYouTubeでコラボしたいなと思ってます。
でも……私思うんですよ。すごく面白いのと、面白いの「間」があったほうがいいよね。だって、どうせ面白いんだから。勝ち抜いてきてるんだから。その中でも差をつけたほうがいいなと私は思うんだけど。
審査員に選ばれた理由は「特に言われず」
——邦子さんが審査員に選ばれた理由は、どういうところにあると思いましたか。
山田 上沼(恵美子)さんがいなくなったから上沼枠だと言う人もいるけど、上沼さんは私からすると大先輩なので、上沼さんの代わりは私には務まらないなと思うの。しいて言うと、ちょっと顎が出てるから(島田)紳助枠のほうがまだ近いかなって(笑)。
——紳助枠(笑) 。
山田 まあ、関東だったことと女だったことですかね。みんなと違う立場の人が1人いたほうがいいんじゃないでしょうか。
——M-1からお話が来た時に、そういうお話はあったんですか? オファーの理由。
山田 言われなかったのよね。紳助さんに時々「元気?」ってLINEしたりメールをしたりするんだけど、この間「回りまわって、紳ちゃん、今年は私だよ、審査員」って言ったら「審査員が審査されるから、やる人がいないねん。ありがとうな」って。
——審査員が審査されるというのはすごく分かります。
山田 メチャクチャ書かれるもんね。でも、何度も言うけど、それはみんな見てるということだから。見てくれたんだからね。それは視聴率だから。