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九州新幹線“福岡ナンバー3の町”「久留米」には何がある?

九州新幹線、南へ#1

2023/03/20

genre : ニュース, 社会,

note

目指すは「西鉄久留米」

 JR久留米駅から東に向かってまっすぐ伸びる大通りは昭和通りという。しばらくこの大通りを歩いて行くと、とてつもなく背の高いビルが見えてくる。久留米市役所だ。

 なんと高さは約90m。久留米市内ではいちばん高い建物なのだとか。別に文句をいう必要もないが、この規模の都市にここまでデカい市役所って、必要なんですかね……。

 

 それはともかく、この昭和通りをずっと歩いていけばいつかは西鉄の線路にぶつかる。が、西鉄久留米駅には直結しない。西鉄久留米駅は、大通りにして一筋南側の明治通りが東に行き着く場所にあるからだ。となれば、昭和通りからどこかで南に折れて明治通りに出ねばならない。

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通りの片隅には石碑が…

 そこで久留米市役所の東側、市役所東交差点で右に曲がる。中央分離帯が緑地化されている大通り、三本松通りを少し歩くと、明治通りとの交差点に出る。本町交差点といい、南東に延びる大通りも分かれている五叉路だ。

 その一角には、ブリヂストンの創業者である石橋正二郎生誕の地を示す碑があった。本町という交差点の名も含め、このあたりも古くからの城下町、久留米の市街地の一部だったのだろうか。

さらに進むと歓楽街が見えてきた

 明治通りを東に進んで行くと、通り沿いにいくつもの金融機関が建ち並ぶエリアや文化街という久留米最大の歓楽街ゾーンなどが目に留まる。

 さらに六ツ門交差点の角には久留米シティプラザという大きな施設も建ち、その南側にはアーケードの商店街がまっすぐに東へ延びる。

 

 このアーケードをずっと歩いて抜けた先に、西鉄久留米駅が控えているという按配だ。人通りや商業施設の様子からも、この一帯が久留米の中心市街地なのだろう。

じつは“焼き鳥屋が日本一多い町”「久留米」

 久留米駅では教えてもらわなかったが、久留米の町は焼き鳥屋がやたらと多いことでも有名だという。なんでも、人口あたりの焼き鳥屋の数が日本一なのだとか。

 誰がそんな計算をしたのかとか、焼き鳥屋と焼き鳥も看板メニューにしている居酒屋との違いはなんだろうという気がしなくもないが、そうした焼き鳥屋の多くも中心市街地の中にある。

ふたつのターミナルは“バスで移動すべき距離”でした

 そうして西鉄久留米駅にたどり着く。寄り道もしながら歩いたのでおおよそ1時間。一目散に歩いても30分はかかりそうなところだ。