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 2021年、リハビリのためにルーキーリーグで調整。その後、2Aと3AでMLB復帰を目指す調整を開始したが、投打ともに精彩を欠いた。再び違和感を覚えていた左肩の検査の結果、胸郭出口症候群の診断がくだり、2度目の手術を21年11月23日に受ける。

 2022年は、身体にかかる負担を減らすために打者を封印し、投手としてのリハビリに専念するが、7月に今度は左肘を故障して、9月にトミー・ジョン手術を受けた。レイズは22年11月14日にマッケイをリリースしたが、12月15日に二刀流として2年間のマイナー契約を提示。再契約に合意した。大学時代の実績を考えるとマッケイは、MLBの世界でも十分に二刀流として活躍できると期待されたが、想像以上に厳しい結果となった。それだけに、二刀流としてスーパースターの活躍を見せる大谷翔平のすごさがより際立つ。

©文藝春秋

ジョン・オルルド賞の受賞選手でも二刀流としての活躍は難しいのが現実

 第9回ジョン・オルルド賞は、ステッソン大学のクローザー兼指名打者のブルックス・ウィルソンが受賞。大学3年時に全米最多となる20セーブを記録し、2018年ドラフトでブレーブスの7位指名を受けてプロ入りを果たす。プロ入り後はリリーフ投手としてプレー。MLB未経験で現在もブレーブスのマイナーでプレーを続けている。

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 第10回はジョージア大学の三塁手兼クローザーのアーロン・シャンクが受賞。大学3年時にクローザーとして1勝2敗12セーブ、防御率2.49。打者では3割3分9厘、15 本塁打、58打点を記録し、2019年のドラフトでコロラド・ロッキーズの2位指名を受けてプロ入り。プロ3年目となった22年は、2Aで三塁手としてプレーした。

 第11回はネブラスカ大学の遊撃手兼クローザーのスペンサー・シュウェレンバック。大学3年時にクローザー兼遊撃手の二刀流に転向。投手として3勝1敗10セーブ、防御率0.57。打者として2割8分4厘、6本塁打、40打点を記録。2021年のドラフトでブレーブスの2位指名を受けてプロ入りを果たす。21年7月19日、契約金100万ドルで契約後にトミー・ジョン手術を受けたためプロでの実働はないが、ブレーブスは遊撃手兼投手の二刀流として登録している。

 第12回の受賞者は、空軍士官学校の捕手兼投手のポール・スケネス。1年生でジョン・オルルド賞を受賞したスケネスは、大学2年終了後の22年7月28日に、大学球界の名門強豪校ルイジアナ州立大学への転籍が発表された。23年ドラフトの注目選手として上位指名の期待が寄せられている。

 大学球界でジョン・オルルド賞を獲得してプロ入りした選手たちだが、残念ながら今のところMLBでは、二刀流として目覚ましい活躍はできていないのが現実である。しかし、大谷の活躍で、二刀流を目指す選手は確実に増えていくだろう。

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