G.G. 日系アメリカ人選手が初めて代表入りしたことには、改めてすごく意味がありましたね。ムードメーカーとして、チームの雰囲気を明るくしました。それに、決勝ラウンドに進出してアメリカへ行ったとき、メジャーリーガーがいれば完全アウェイという雰囲気になりにくいという狙いもあったのかなと思います。
――決勝ラウンドでアメリカへ移動して、慣れない球場でプレーするのは大変だと思います。
G.G. 時差もあるし、1次ラウンドの緒戦より、準決勝のメキシコ戦のほうが難しかったと思います。メキシコの選手にはメジャーリーガーが多いので、あのスタジアムでたくさん試合をしていますからね。
チームを鼓舞した大谷でも猛打の吉田でもない…“日本代表のMVP”
――日本の試合で、最も印象に残る場面を挙げていただくと？
G.G. そのメキシコ戦の最終回、先頭の大谷選手がツーベースを打って、ベンチを鼓舞していた姿ですね。諦めるなという姿勢を、象徴的に見せていました。大谷が引っ張るチームなんだな、という感じを受けました。
――MVPは、その大谷選手でした。
G.G. 選手としては納得ですが、僕は栗山監督が本当のMVPだと思っています。レッドソックスに移籍して1年目のシーズンを目前にした吉田なんか、出るか辞退するか迷ったと思います。でも彼がいなかったらと考えると、ぞっとしますよね（笑）。あれだけの選手を集めて、それぞれの力を発揮させた栗山監督こそ、MVPだと思います。
