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大谷翔平でも吉田正尚でもない…“WBC世界一の日本代表”をつくったMVPと「勝敗に意味のない試合でも戦う理由」

G.G.佐藤の見た「WBC世界一」2023年の日本代表

“世界一”を生みだした「信じる力」

2008年北京五輪日本代表として国際試合の舞台に立った現役時代のG.G.佐藤氏

――実際、過去の日本代表チームと比べて、世界一になった今回の侍ジャパンはどのくらい強かったでしょうか。

G.G. いつの代表チームも、その世代の最強メンバーを集めていたと思うんです。北京オリンピックも最強メンバーだと言われたけれども、負ければ言われなくなります。国際大会では結果を問われますから、優勝して初めて、最強メンバーだと言われるんですよ。ですから今回は、最強メンバーでした。

――その時々の最強メンバーを集めても、力を出せるかどうかはまた別ということですね。MVPは栗山監督だ、とおっしゃる意味がよくわかります。

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G.G. 選手が力を出せる環境を作ったことは、間違いなく栗山監督の功績です。日本ハムの監督時代には、「大谷の二刀流なんて無理だ」とどんなに批判されても、信じて使い続けて応援しました。

準決勝メキシコ戦でサヨナラヒットを放ち祝福される村上(中央)。左は逆転のホームを踏んだ周東 ©時事通信社

 今回で言えば準決勝のメキシコ戦で、三つも三振していた村上に、最後のあの場面で打たせるのがすごいです。信じて任せたから、村上は期待に応えてくれました。まさに「信じる力」ですよ。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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