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さらに1歳上には、スペシャルウィークやグラスワンダーなどの最強世代がいますから、ゲームでは彼らがテイエムオペラオーの前に立ちはだかることがあるので、どんどん勝つのが難しくなっていき……。
――名馬ぞろいゆえの悩みですね。調整が本当に大変そう。
なぜサイレンススズカが“難しい”かというと…
斎藤 もう1頭のサイレンススズカの方はというと、この馬の勝ちパターンはロケットスタートで飛び出して、先頭を譲らずハイペースで走り、そのままちぎって勝つ「大逃げ」の戦法です。それをゲームでどう表現するかですが、これがまた難しい。
というのも、「大逃げ」をすればゲームで勝てるとなれば、いわば「最初から速くてずっと速い」という格好にもなりかねませんから、そうなればゲームのアルゴリズムがゲームのアルゴリズムが狂ってしまいますし、プレイヤーの競走馬をはじめ他馬が付け入る隙もない。サイレンススズカらしさを表現するのは本当に大変なんです。
余談ですが、今年の現実のレースでも、パンサラッサが世界最高賞金額のサウジカップをこの「大逃げ」の展開で勝ったので、今後のゲームの設定で苦労しそうと思っています(笑)。
その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。