「私なら絶対に採用しない」「本気で転職する気あります?」
「面接のシミュレーションということで、いきなり質問され、うまく答えられないでいたら『私が経営者だったら絶対にあなたを採用しないです。採用するメリットあります?』と嫌味たっぷりに怒られた」(太田さん・仮名・32歳)
「いくつか会社を提示され、ちょっと迷っていたら『本気で転職する気あります? 無いなら他あたってください』と席を立たれました。呆然としていたら、5分くらいして戻ってきて『なんで引き止めに来ないんですか?』と説教された」(遠藤さん・仮名・36歳)
「条件があわなかったので辞退を申し出たら『あんた、辞退できるような余裕あんの?』とキレてきて、『こっちもビジネスなんですよ! ここまで進めたので受諾してもらっていいですか?』『すぐ辞めてもいいんで、とにかく3カ月は働いてください』と詰められました」(佐藤さん・仮名・30歳)
ここまでくると説教どころか、立派なハラスメント。はやく切り替えて、違うエージェントに頼んだほうが良さそうだ。他の会社やサイトをいくつか回れば、天使系エージェントに巡り会えるかもしれない。
天使系エージェントは全体の2割くらい
「本来は、求職者が『自分では無理』と思う企業に転職させるのがエージェントの腕の見せどころなんです。転職のプロがその人を違う角度から見て、ここが光ってるので、この企業なら通りますよという提案ができるのが天使系エージェント。
『履歴書をいただくことは、人生をお預かりすること』と考えて、横暴なクライアントをブラックリストに入れて取引NGにするような献身的な転職エージェントも、全体の2割くらいはいると思いますよ」(佐野さん)
ということは、あとの8割は悪魔系エージェントということになる。