〈あらすじ〉
1984年、ナイキはバスケットボール・シューズの業績不振にあえいでいた。CEOのフィル・ナイト(ベン・アフレック)は、バスケットボール部門の立て直し役にソニー・ヴァッカロ(マット・デイモン)を指名。ソニーが目を付けたのはNBAシカゴ・ブルズが獲得した、デビュー前の新人マイケル・ジョーダンだった。しかし、本人はアディダスとの契約を希望、フィルも大反対する逆境の中、ソニーは諦めずに掟破りの交渉を開始する。代理人から電話での接触を禁じられていた、マイケルの母親(ヴィオラ・デイヴィス)に直接会いに行ったのだ。
〈解説〉
伝説のシューズ“エア ジョーダン”の誕生秘話を、ナイキ側の視点から描く。『夜に生きる』に続くベン・アフレック監督作。112分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★☆☆80年代、“エア ジョーダン”で逆転の成功話。試行錯誤の描写、もっとあってもよかった。結果は見えているのだから。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★★☆スポーツ映画の定石をひねり、台詞の急流とドライユーモアで、80年代の空気をとらえている。資料映像の引用も技あり。
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斎藤綾子(作家)
★★★★☆売り上げに賭ける彼是の面白さより、ソニーとジョーダンの母とのやり取りが凄い。これをきっかけに業界が変貌か?
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森直人(映画評論家)
★★★★☆米国らしいゲームチェンジャーの物語。独りの信念が硬直したシステムや組織を変革。実は『生きる』の後半に似てる。
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洞口依子(女優)
★★★★☆ベンアフ監督兼出演の中でも秀逸。まるでスラムダンクを決めるスポーツ映画の醍醐味さながら。特にヴィオラが最高。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
INFORMATION
『AIR/エア』(米)
4月7日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
https://warnerbros.co.jp/movie/air/