〈解説〉

 2016年1月に69歳で逝去した、イギリス人アーティストのデヴィッド・ボウイ。本作は“デヴィッド・ボウイ財団”初の公式認定ドキュメンタリー。ライブパフォーマンス映像のほか、財団保有の未公開を含む貴重な映像で、ボウイの人生と才能に焦点を当てる。ナレーションや関係者へのインタビューはなく、生前にボウイ自身が様々なメディアに残した音声のみをモノローグとして使用することで、彼の思考、哲学、人生観が浮かび上がる。

 監督・編集は『COBAIN モンタージュ・オブ・ヘック』などの音楽ドキュメンタリーで知られるブレット・モーゲン。「スターマン」「スペイス・オディティ」「月世界の白昼夢」「レッツ・ダンス」など、40もの名曲が映画オリジナルのミックスで蘇る。135分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★★まさに「地球に落ちて来た男」。ミュージシャンとしてもアクターとしても。私的部分の描写は抑えぎみであることにも好感。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆「クズは素晴らしい」と笑って、ボウイは自分の身体を画布にしていた。そんな絵姿への肉薄が本気だ。交霊の気配も少々。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆性別不詳の佇まいが圧倒的に美しく、彼が好きなら何時間でも。知らなければ、LGBTQのレッテルから解放の約2時間。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆膨大な素材を切り貼りし、ボウイの全体像を乱反射する多面体として映し出す試み。自分語りのリミックスといった趣か。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆トリッピーな映像。巧妙なメタトリビュートに恍惚。シネマミュージカルオディティとしてアトラクション体験したい。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
©2022 STARMAN PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

INFORMATION

『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』(独・米)
3月24日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開
https://dbmd.jp/