文春オンライン

連載シネマチャート

田舎の家族に仕送りをするため体を売っていたが…男娼の青年がかつて見捨てた恋人と再会する 「マネーボーイズ」を採点!

シネマチャート

note

〈あらすじ〉

 同性愛者のフェイ(クー・チェンドン)は恋人のシャオレイ(リン・ジェーシー)と同棲しながら、田舎の家族に仕送りをするために体を売っていた。ある日、フェイが客に暴行されたことを知ったシャオレイは、相手を叩きのめすが、その部下たちから報復を受け、袋叩きにされる。一方、フェイは警察沙汰になることを怖れ、彼を見捨てて逃げ出してしまう。

 5年後、フェイは別の都市で男娼として羽振りのいい生活を送っていた。そこへ、故郷の幼馴染ロン(バイ・ユーファン)が、自分も体を売って稼ぎたいと転がり込んでくる。そんなある日、二人で出かけた町で、フェイはシャオレイと偶然再会する。

〈解説〉

 都会で男娼として生きる青年の、愛と葛藤を描くドラマ。C・B・Yi(シービーイー)監督の長編デビュー作。120分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆同性愛を軸に「地方」と「都会」のギャップが描き出されているところが新味。画面作りに清潔感あり。家族という桎梏(しっこく)も。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★☆☆☆視線も情感も緩慢で、ユーモアやアイロニーがほとんど感じられない。自己耽溺が多いためか、背景の描写も際立たない。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆資金も伝手もコネもなく激しく恋して都会で男が美しく生きるために、親族に秘密で身を売る心情が穏やかに綴られる。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆都会の浮遊と田舎の抑圧の間で宙吊りになる男子達。『二十才の微熱』を連想したりも。洗練されたタッチが印象に残る。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆アジア映画の強さを感じる。社会的背景、長回しショット、光、ロケ地、主人公の距離感等、映像も秀逸。風情がいい。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
© KGP Filmproduktion, Zorba, ARTE France Cinéma,Flash Forward Entertainment, La Compagnier Cinematographique&Panache Productions 2021

INFORMATION

『マネーボーイズ』(オーストリア、仏、台湾、ベルギー)
4月14日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次公開
https://hark3.com/archives/1872

田舎の家族に仕送りをするため体を売っていたが…男娼の青年がかつて見捨てた恋人と再会する 「マネーボーイズ」を採点!

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

週刊文春をフォロー

関連記事