「いやらしい感じじゃない」のに…向けられた厳しい目

ーーその後は役者もやりつつ、モデル、グラビアと忙しい日々を送ります。ただグラビアをやっていたことがモデルにいい影響を与えなかったと聞きました。

杉本 今ではファッション誌のモデルがグラビアをやることは普通ですが、当時は絶対にあり得なかった。特に正統派の「JJ」としてはグラビアの水着はあまりやってほしくないという感じだったんです。

 直接的に言われてないですけど、明らかにモデルの仕事量が減ってきてましたし、出版社の方が私のグラビアについてあまりよく思ってないことを人づてに聞いていたので。なのでモデルとしてファッション誌の現場に行くたびに、ちょっと自信をなくしちゃってました。

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©平松市聖/文藝春秋

 でも私のグラビアはNGも当時多かったんですよ。最初はバックショットもダメでしたし、濡れているカットも当初は事務所NG。だからいやらしくなかった。なので「いやらしい感じじゃないし、なんでグラビアのことを知らないのに、そんなこと言うんだろう」とグラビアを否定されている感覚でした。

 結局グラビアのお仕事が増えていって、女性ファッション誌の仕事からは自然とフェードアウトしていきました。

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