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内田 どんなときでも、目の前のことに地道に向き合うようにしてきました。アイドル時代にメンタルを鍛えられたから、ちょっとやそっとのことじゃ動じなくなったというか。

 売上が上下したくらいなら「今焦ってもしょうがないな」って思うんです。一緒にお店を経営している母からは、「楽観的すぎ!」って怒られることもあるんですけどね(笑)。ただ、焦って何かをして物事が好転したためしがないので、楽観的なくらいでちょうどいいんじゃないかな、とは思っています。

 

オープン当初は“普通の感覚”が分からず、注文をとるのに戸惑い

――内田さんはお店の経営に携わるだけでなく、店頭に立って接客もしているんですよね。

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内田 そうです。中学生のときからアイドルをしていて、アルバイト経験もなかったから、最初は注文のとり方すら分からなかったですね。特に、お客さんとの距離感をはかるのに苦労しました。「握手会でもないのにお客さんと喋っていいのかな」って。

――握手会とお店での接客では、状況が違いすぎますよね。

内田 握手会とかイベント以外でファンの方と話すのは、アイドル的にはNGなんです。もし電車に乗っていてファンに声をかけられたら、「ごめんなさい」と謝って車両を変えなきゃいけないルールがあるくらい。そんな世界で何年も生きてきたから、注文をとるために声をかけるのも戸惑いました。

 それに、ファンの方々はフランクに話しても喜んでくれるけど、一般のお客さんにも同じような話し方をするのは良くないじゃないですか。ビジネスマナー以前に、そういう“普通の感覚”が分かりませんでした。

 

現役アイドルや元アイドルの子がIWAで働きたがるワケ

――長年アイドルをしていたから困ることもあったと。一方で、アイドルをしていたからこそ活かせたことはありますか?

内田 めちゃくちゃありますよ。今のお話と表裏一体になりますけど、アイドル時代、握手会とかで初対面の方とお話しする機会が多かったので、それは接客でも活かせています。どんなタイプの方とも、会話に困ることがない。あと、お客さんの顔と名前を覚えるのも得意です。

――お店では、現役アイドルや元アイドルの方も働いているそうですね。