内田 私自身、何も分からないことを良いことに、騙されたこともあります。話に乗せられて新潟にIWAの支店を出したところ、出資者の方と音信不通になって、半年で閉店せざるを得なくなったことも。
だからほかの子たちには、私のように変なトラブルには巻き込まれないでほしい。IWAがその勉強の場として貢献できたら嬉しいですね。
――「焼肉IWA」で社会経験を積んでから社会に出ていったアイドル経験者もいるのでしょうか?
内田 最近だと、アイドルから空港のグランドスタッフにキャリアチェンジした子がいますよ。アイドルを辞めても、人との関わりが多い仕事を選ぶ子が多いかもしれません。
みんなを引っ張っていける「かっこいい社長」を目指したい
――お話を聞いていて、今の内田さんは元アイドルではなく完全に「経営者」だと感じました。最後に、今後挑戦したいことなどはありますか?
内田 今まで以上に、いろんなことに動じない経営者になりたいですね。観光客も含め、もっとたくさんのお客さんに来ていただきたいし、もっとスタッフがモチベーション高く働ける場所にもしていきたい。
10年目を迎えるけど、IWAにはまだまだ伸びしろがあると思っています。そのためにも、みんなをぐいぐい引っ張っていける「かっこいい社長」を引き続き目指していきたいですね。
あとは、まだ具体的な案は出てないのですが、新しい事業も始めたいと考えています。これまで、美味しそうに焼肉を食べてくださる方をたくさん見てきました。そういう経験を活かしながら、食を通して美容や健康に貢献したり、もっといろんな人を楽しませたりできたらいいなと思っています。
――今後、タレント活動のご予定は?
内田 IWAのお客さんやファンの方が喜んでくれて、なおかつ需要があるのであればメディア出演の依頼を断る理由はありません。でも、積極的にはしない予定です。
というのも、メディアだと経営者としてではなく、元アイドルとしての暴露話を求められることが多くて。
身を削るようなことをしたくないからアイドルを卒業したのに、元アイドルとして身を削る役割を求められるのは私の本意じゃないし、当時応援してくれていたファンの方々にも申し訳ないなって思うんですよね。だから、経営者として出演依頼していただければ嬉しいです!
撮影=橋本篤/文藝春秋
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