ゆなな ありますよ! らくがき帳とか、ホテル名の入ったライターとか。
昭和ラブホには“生々しい内容”が書かれた「らくがき帳」が置いてあるところも
――ラブホテルにらくがき帳があるんですか?
ゆなな そうです。たまにですけど、いかにも「昭和」って感じの、レトロな絵柄のらくがき帳が置いてあります。そこに訪れたカップルが、お互いの名前とか好きなところを書くんですよ。本人たちは見てほしいから書いているのだと思うんですけど、内容が生々しくて読むのが恥ずかしくなっちゃうことも多い(笑)。
100均に売っているような普通のノートを置いているところもあれば、ラブホテル専用に作られたらくがき帳を置いているところもありますね。
あとは、ホテル名の入ったマッチやライターも昭和ラブホではよく見かけます。最近のホテルだと禁煙のところが多いからか、少なくなってしまいましたけど。
――最近は“レトロブーム”なので、昭和ラブホに興味を持つ人は多そうです。ただ、1人で行くとなると、なかなかハードルが高い気もします。
ゆなな 最初は勇気がいりますよね。でも、昭和ラブホは信じられないくらい外装も内装も作り込まれているところが多いから、コスプレの撮影場所としても注目を集めているんです。撮影用のプランを出しているホテルもあるくらい。
あとは、リモートワークにも最適だと思います。防音効果の高い個室だから周りに気兼ねなく会議ができるし、疲れたら寝たりお風呂に入ったりもできますから(笑)。
普通のホテルだと1泊1万円以上するけど、昭和ラブホはその半分以下というところも多いから、金額面でも利用しやすい。ただし、「1人利用禁止」のところもあるので、利用前に必ずホテルに確認したほうがいいと思います。
昭和ラブホを1人で利用する際の注意点
――「1人利用禁止」のところもあるんですね。
ゆなな そうなんです。1人で入室するのがNGな理由は、犯罪や自殺を防ぐためだそうです。仲良くなったオーナーさんから、そう教えてもらったことがあります。
実際に私も、ホテルを出入りするところをジロジロ見られたことがありますよ。帰りにお金を払って外に出たら、ホテルの窓からオーナーのおばあちゃんがずっと私の様子を見ていて。しかも、私の様子を窺いながら、誰かと電話で話しているんですよ。レトロなホテルが好きで巡っているということは事前に話していたのに……。
女性ひとりで来ているのが珍しくて見ていただけかもしれませんが、「犯罪や自殺を疑われているのかな、警察を呼ばれたらどうしよう」ってヒヤヒヤしました。何も悪いことはしていないのに。
――ほかにも、利用時に注意することはありますか?