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高くても買いたい

〈写真多数〉約10万円の“キーボード”100台が即完売! マニアが明かす“自作キーボード”の奥深すぎる世界

〈写真多数〉約10万円の“キーボード”100台が即完売! マニアが明かす“自作キーボード”の奥深すぎる世界

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意外と実用的な“おもちゃ”のようなキーボード

Libra Mini 2万8000円/2021年

Libra Mini 2万8000円/2021年

 自作キーボードの外装にはプラスチックやアルミ、ポリカーボネートの他、アクリル板が使われていることも多く見られます。素材として安価であり、レーザー加工などのお手軽な加工で作成できるため、個人のホビー的な作例として広く使われているのです。

 そんなアクリル板を最大級に活用したキーボードがLibra Miniです。大量のアクリル板をパズルのように組み合わせることで、立体的な形状を作り出しています。矢印キーの代わりにジョイスティックが備わっているところも面白いです。

ネジで留めながら自分自身で組み上げていくだけに愛着も湧く

 板を組み合わせるネジの数も非常に多いですが、それも含めてメカメカしいかっこよさがあります。中国系通販サイトで購入できるキーボードのキットで1万4000円程度とこの手のものにしては安価なのも魅力。

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Oxymoron 4万1000円/2022年

Oxymoron(下) 4万1000円/2022年

 これまで見てきたキーボードと比べると見た目こそ通常のキーボードですが、Oxymoronは「40%」というフルサイズの半分以下のキー数しかない超コンパクトキーボードです。

 40%キーボードは60%キーボードからさらに数字行を取り除き、横方向でも2列分ほど小さくなっています。全体的により横長な縦横比となっておりサイズ以上にスマートな印象です。60%キーボードでも一般的には十分にコンパクトなキーボードですが、並べてみるとその小ささは一目瞭然です。

 これだけ小さいと逆に打ちづらく、エルゴノミック(無理なく効率的に使用できる設計)とは程遠いと思われるかもしれませんが、小さいということは指の移動距離が短く済むということでもあります。自作キーボードでは「レイヤー機能」を用いることでキーの機能を変化させることができ、例えば親指のキーを押しながら「ASDF」と押すと「1234」と入力させることができます。そのため指の移動範囲もコンパクトになり、慣れるとスムーズなタイピングが可能です。