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高くても買いたい

〈写真多数〉約10万円の“キーボード”100台が即完売! マニアが明かす“自作キーボード”の奥深すぎる世界

〈写真多数〉約10万円の“キーボード”100台が即完売! マニアが明かす“自作キーボード”の奥深すぎる世界

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TABULA TKL 5万1000円/2021年

TABULA TKL 5万1000円/2021年

 記事で取り上げているキーボードは筆者たちが集めたコレクションの一部ですが、このキーボードは筆者自身がデザインして制作した一品もののキーボードです。

 テンキーレスと呼ばれる数字のテンキーが無いオーソドックスな配列に準じていますが、右手側一部のキーの配置を変えるなど、自分で使いやすいキー配列を実現しています。

 ハイエンドなキーボードはキーを一番最後まで押し込んだとき(底打ち時)の柔軟性を重視するのが一般的ですが、TABULA TKLは逆にしっかりとした硬さを重視しています。音響調整用に最低限のクッション素材を内部に配置し、これによって余計な力を入れずにスッと入力できる重さと短くシンプルな打鍵感を実現しています。

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キーボードの背面と内部には合計3ポートのUSBハブが

 機能的な特徴として、キーボードの背面と内部に合計3ポートのUSBハブを備えていて、マウスのレシーバーなどの周辺機器を手元で接続することができます。基板の回路設計まで自分で行うからこそ手に入れることができるオリジナルがつまったキーボードです。

一般的なキーボードからかけ離れたキー配列を持つキーボード

Cornelius 7万7000円/2021年

Cornelius 7万7000円/2021年

 一般的なキーボードからかけ離れたキー配列を持つキーボードも、自作キーボードの中では非常にホットなジャンルです。Corneliusはカスタムキーボードの高級感と、48キーというコンパクトなキー数が魅力のキーボードです。

 このキーボードは一般的なキーボードのような行ごとに横にズレた配列ではなく、列ごとに縦にズレた配列になっています。また、親指にあたるキーの数を増やすことで同時押しで数字や記号など一般的なキーボードに必要なキーはすべて利用することができます。

 文章にすると同時押しを多用する操作は難しそうという印象を持ちますが、一方で離れたキーに指を伸ばす必要がなくなるため、一旦覚えてしまえば快適さがそれを上回ります。

裏面にはキーボードの安定性を高めるためのウェイトが

 Corneliusの裏面にはキーボードの名前が刻印された安定感を増すためのウェイトが。ちなみに写真のCorneliusは購入後に上部をマットグレーに塗装している特注品です。