福生では様々な国の“ガチ異国飯”を楽しめる
福生は入店に思い切りが必要な“ガチ異国飯店”がたくさんあって面白い。
福生には米軍基地があり、よく飛行機が低空飛行し、英語オンリーの注意書きもところどころに見られます。米軍基地沿いの国道16号線に外国の雰囲気を漂わせた店が並んでいるのですが、それらは、和洋中オールジャンルの飲食店を運営する際コーポレーション株式会社が展開しているもの。これもこの街ならではの光景で、カップルやグループでの食事も楽しめるのでおすすめです。
じゃあ福生には、日本人が作った外国風の店しかないのかというとそうでもなく、ある場所には様々な国の“ガチ異国飯店”が並んでいてたまりません。
特に店が集中しているのが、青梅線福生駅と八高線東福生駅の間にある飲食街です。そこには、タイ料理、ブラジル料理、ネパール料理、フィリピン料理屋に加え、外国の食料品店やバー、マッサージ屋などが軒を連ねています。
ベトナム料理屋やベトナムショップがズラリと並んだ場所も
福生駅の東側、米軍基地方面の八高線東福生駅につながる道「富士見通り」を歩いていくと、タイレストラン「チャオプラヤ」やブラジル料理屋「南米食堂」が目印の飲食店街に到着します。
南米食堂では、夜になると大柄な外国人の大声が飛び交い、ヒジャブ(頭や身体を覆う布)をかぶった人が店番をするハラル料理(イスラム教徒が食べることを許されている料理)の店では、アフリカ系の人々がデリバリーを行っています。どこからかライブの音楽も聞こえてきて、なかなか日本では見ない場所だと思うんですよね。
一見すると治安が悪そうなところではありますが、個人的にはこれまで何のトラブルもなく、そこで暮らす外国人と会話をしつつ、おいしい異国飯を楽しみました。
福生は近年、ベトナムの進出が著しく、さらに富士見通りを進んでいくと、マンションの1階部分にドアを開放したベトナム料理屋やベトナムショップがズラリと並んだ場所も。ベトナム料理屋は全体的にのんびりした空気があるけれど、福生のベトナム系の店はワンランク上の緩さがあり、店員が突っ伏して寝ていたり、夜の食事のための仕込みをしていたり、ベトナム人客が何を話すことなくスマホをいじっていたりと、まるでベトナムにいるような雰囲気を味わえます。