さらに東福生駅方面に歩いていくと、やはりガチな雰囲気のベトナムショップやブラジルレストランがあります。いろいろな店があって、どこで食べるか悩ましい街です。
ガチネパール料理が食べれる拝島駅
福生の2駅隣、東福生の1駅隣には拝島(はいじま)という駅があります。西武線利用者であればお馴染みの駅で、青梅線、八高線、五日市線が集まるターミナル駅になっています。しかし栄えているかというとそうでもなく、特に西武側の出口は駅前に住宅しかなく、数路線が集まるターミナル駅としては驚くほど地味なんです。
でもそこは、ネパール料理屋が集中する“ガチネパールエリア”となっていてアツい。Google Mapで「拝島 ネパール料理」と検索すると、店が集中していることが確認できます。
インド・ネパール料理で定番の「ナンカレーセット」は日本人向けに広まった、町中華のネパール版のようなもので、本国では普及していません。拝島に集まっているのは、ネパール人が本国のような気分で食べるガチネパールの店なんですよ。ネパール語しか書いていない食堂「Spicy House」や、手づかみで食事をするネパール人だらけの食堂「RARA」、ネパールの音楽にこだわった食堂「SOALTEE MART」など、クセのある店ばかり。
なかには日本語が得意ではない店員ばかりの店もあるけれど、誰かしら日本語がわかる人が教えてくれるので、まるでネパールにある日本語使いのいる食堂に入店したような気分になれます。
「家賃が安い!」「まかないがもらえる!」ネパール人が住みやすい街
ネパール食堂が集まるエリアにはモスク「拝島マスジド」があります。モスクの周りには、イスラム教徒にハラル料理を提供するネパール料理屋があることが多いです。でも拝島については「モスクの人向けじゃないお弁当工場があります」とネパール人に言われています。
確かに外国人の間でよく使われているFacebookのネパール語のアルバイト情報を見ると、弁当やパン、麺類の工場での仕事が多数確認できます。「ハイジマは色んなところに行けて便利!」「家賃が安い!」「ネパール料理屋でアルバイトをしてタダでご飯(まかない)がもらえる!」とも言うんですね。ネパール人にとって、食堂も仕事もある拝島は暮らすのに便利な街のようです。