——マネージャーという仕事はなにが評価軸なのでしょうか?
八木 やっぱりスター芸人を生み出すことですかね。爆発的に売れる芸人を育てられたら、評価されるのかな。ただ難しいのが、必ずしも“マネージャーが彼らを光らせたのか”と言うとそうではないんですよね。売れるまでにはマネージャー以外もいろんな人の意見が反映されますし。難しいですけど、芸人って生き物なので、モノを作る会社の評価軸とは違うんですよ。
——確かにそうですね。とはいえ、「このマネージャーだからこそ売れた」ということもあるような気がします。
八木 マネージャーが変わって、売れた俳優さんは知っています。会社的に「この俳優はこう売りたい」という思惑があったけど、本人は違うことをやりたかったらしいんですね。それでずっと対立していたけど、新しいマネージャーが俳優さんの本音をちゃんと聞いたらしいんです。で、やりたい方向性でやり始めた途端、バッと売れたみたいですよ。相性みたいなものはありますね。
——芸能の仕事は栄枯盛衰が激しいので、一度売れたとしても仕事が無くなる方もいますよね。そういう方にはどう接していますか?
人気が低迷していく芸人への接し方
八木 売れているかどうかにかかわらず、スタンスは変わりません。とにかく、彼らが「やりたい」と思う仕事を持ってくる。それだけです。
一方で、本人のやる気や馬力がなかったら、マネージャーがどんなに頑張っても上がっていけないという面もあります。だからこそ、できるのは「これはどう?」といろんな可能性を提示することですね。マネージャーは、チャンスを与えることしかできないんです。だから、仕事がなくなってきたからと言って「今後どうしようか」みたいな暗い話はあんまりしないですね。
—— 芸人さんがやる気を失ってしまったときはどうするんですか? 「辞めてください」と退所勧告をすることもあるんでしょうか。